
20代で派遣のエンジニアになると、一生後悔しますか?
この記事では、こんな悩みに答えます。
この記事の内容
- 派遣社員で働くデメリットは?
- 派遣社員で働くメリットとは?
- 40代の今になって、思うこと
- キャリアアップにつながる、派遣としての働き方
派遣社員と聞くと、デメリットが多いと感じるかもしれません。
でも、必ずしもデメリットばかりとは言い切れません。
特に、以下のような悩みを抱えている20代の方は、長期的キャリアを考えると、派遣社員として1~2年働くのはプラスかもしれません。
- キャリアチェンジしたい
- 正社員だが、今の会社ではスキルアップができない
この記事では、派遣社員のデメリット・メリットを整理してみたいと思います。
また、40代になった今だからこそ思う、『派遣』に対する私の考え方も紹介します。
昔のような決まりきった『成功のレール』みたいなものがない時代。
キャリア選びは本当に迷いますよね…。
いろいろ考えて、自分らしいキャリアを作っていきましょう。
派遣社員のデメリット


まずは、派遣社員のデメリットから見ていきましょう。
- 責任ある仕事を任されない
- 収入が上がらない
- 長く働けない
- 世間体が気になる
責任ある仕事を任されない
派遣社員は、正社員のサポート的な仕事が多いです。
そもそも派遣社員の仕事内容は、事前に決められています。
契約書に記載されたこと以外の仕事をやらされることは、ありません。
日本企業で正社員として働いた経験のある人ならご存じだと思いますが、日本企業で正社員になると、(想定外の仕事も含めて)いろんな仕事を任されますよね。
いろんな仕事をこなしながら、10年後、20年後にはその会社の中堅・幹部社員となっていきます。
日本企業の正社員で働いていた人は、派遣社員として働くと
- 仕事の幅が広がらない
- 帰属意識(愛社精神)が湧いてこない
と不満に感じるかもしれません。
収入が上がらない
派遣社員は、契約時に合意した時給で働きます。
「いい働き」をしても、会社の業績が良くても、ボーナスはもらえません。
時間給で給料が支払われます。
長く働けない
派遣社員は、その会社が働きやすい会社だったとしても、法律上3年以上は働けません。
最長でも3年で辞めることになるため、将来に対して不安を感じる人も少なくありません。
世間体が気になる
人によっては、世間体を気にする人もいます。
ただ、家族以外は、他人は自分のことなんて何とも思っていませんが…。
世間体を気にするかどうかは、本人の気持ち次第ですね。
派遣社員のメリット


派遣社員のデメリットは、何となくイメージが湧いたかと思います。
次は、派遣社員のメリットを紹介します。
- 業務内容が明確
- サービス残業がない
- 無理なノルマを押し付けられない
- 仕事の不満や悩みを相談する先がある
業務内容が明確
派遣社員の業務内容は明確です。
責任範囲も明確なので、自分がやるべきこと・やらなくていいことがはっきりしています。
契約で合意していない、やりたくない仕事を一方的に押し付けられることはありません。
実は、このような働き方は外資系企業の一般的な働き方です。
担当業務が書かれた Job Description というのがあって、そこに書いてある業務以外は基本やりません。
- Job Description に書いてある仕事=あなたの仕事
- Job Description に書いてない仕事 = あなたの仕事ではない
外資系企業で長く働いていた私からすれば、日本企業の「なんでもやらされる」働き方は違和感があります…。
サービス残業がない
派遣社員は時間給です。残業したら、その分残業代を請求します。
サービス残業はありません。
「仕事は仕事、プライベートはプライベート」と、時間にメリハリをつけられるので、あえて派遣を選ぶ人もいます。
無理なノルマを押し付けられない
派遣で働くというのは、「派遣先 – 派遣元(派遣会社) – あなた」という三角関係で成り立っています。
派遣の仕事内容は、まず「派遣先 – 派遣元(派遣会社)」の間で決まります。
派遣会社は、その仕事内容を求人サイトに掲載。
その仕事内容を見て「これならできそう」と思った応募者は、派遣会社と契約を結び、業務開始となります。
このような流れで仕事が来ますので、無理なノルマを押し付けられるリスクは限りなくゼロに近いです。
これが正社員だと、「会社 – あなた」の関係になるので、無理なノルマを押し付けられやすいのです。
仕事の不満や悩みを派遣会社に相談できる
どんな職場で働いていても、何かしら仕事の不満はあります。
派遣社員の場合、派遣会社に仕事の悩みを相談することができます。
派遣社員に契約を更新してもらえないと、派遣会社としても困るので、親身になって解決方法を一緒に考えてくれます。
どうしても悩みを解決できそうになければ、別の職場を紹介してくれるので、一人で悩む必要はありません。
40代の今、思うこと


派遣社員のデメリット、メリットを紹介しました。
派遣社員にメリット・デメリットがあるように、正社員にもメリット・デメリットはあります。
正社員として働いて感じたのは、次の点です。
正社員で苦しい思いをすることも多い
正社員は確かに「守られた」身分かもしれません。
派遣社員と違って3年以上働けますし、手厚い福利厚生も受けられます。
また、成果に応じて評価され、給料に反映されるのは嬉しいです。
しかし、これらは考え方次第ではデメリットにもなります。
「守られている」と感じるからこそ、辞めにくいのではないでしょうか。
「過労死」は日本特有ともいわれますが、海外の人からすると「そんなに辛いのに、なぜ辞めないのか?」と不思議で仕方ありません。
また、結果に応じて評価されるのも、良いときはいいですが、常にプラス評価を出し続けるのは大変ですよね。
といっても、常に目標達成をを求められるのは、正社員の宿命。
達成しても、達成しても、常に「さらに上」を求められます。
みんな内心「そんなの、無理だろ」と思いながら、働いています。
これが「ザ・資本主義の限界」なのかもしれませんが…。
その年齢でないとできない仕事、というのはある
20代、30代、40代と働いてきて感じることは、「その年齢でないとできない仕事」というのはある、ということ。
体力的にハードな仕事は、やっぱり30代までです。
40代になって、つくづくそう感じるようになりました。
人生100年時代とか言われますが、人間は昔と同じように老化していきます。
体力的な面で、20代でないとできないことはたくさんあります。
興味のある仕事があれば、「できないかも」と思わず、積極的にチャレンジしていった方がいいと思います。
そんな悠長なこと言ってたら、あっという間に40代になります(笑)
ブラックな業界、衰退業界は避けたほうがいい
ただ、キャリアを考えるときは、やはり「ブラックな業界」「衰退業界」は避けましょう。
ブラックな業界情報は、ある程度インターネットでも出回っていますから、その業界に入る前に調べてみてください。
また、衰退業界も避けましょう。
衰退業界でスキルを磨いても、転職して年収が上がりません。
下記のツイートでは、激務で有名な中国IT業界で働く中国人がIT業界を辞めた後に向かっていった業界を紹介しています。
日本で求人情報を見ても、下記で紹介した分野の求人は、年収が高いです。
海外の状況も参考にしつつ、今後5年間需要が高そうな分野を狙っていくのをオススメします。
10年先は予想がつかないので、考えなくてもいいかもしれません。
<#中国語 学習まとめ>
— Coron (@Coronet56) April 12, 2022
IT業界を離れた人は、どの業界へ?
新能源:新エネルギー
生物制药:バイオ医薬品
船舶/航空/航天:船舶/航空/宇宙
汽车零部件:自動車部品
仪器仪表/工业自动化:計器/産業用自動化
电子/半导体/集成电路:電子/半導体/IC
医疗设备/器械:医療機器https://t.co/fdeKaqwTEs
キャリアアップにつながる、派遣の働き方


以上、派遣社員のメリット・デメリットを理解した上で、後悔が少ない「派遣社員としての働き方」を紹介します。
キャリアプランを立て、プラスになる仕事を選ぶ
自分の5年後、10年後を想像し、キャリアプランを立ててみましょう。
キャリアプランをもとに、必要な経験、スキルを身につく仕事をぶようにしましょう。
正社員と違い、派遣社員は『仕事内容を選べる』のが最大のメリット。
「紹介されたから、何となく引き受けた…」
というのでは、もったいないです。
キャリアプランを立てて、自分に必要なスキル・経験が得られる仕事を厳選しましょう。
時給は気にせず、仕事内容で選ぶ方がいいと思います。
時給が低くても、そのスキルで数年後に高年収を狙るなら、時給より仕事内容を選んだ方が得策です。
時給が高い仕事を選ぶ
ただ、時給は高い方がいいに決まっています。
同じ仕事でも、派遣会社によって時給の相場が結構違います。
複数の派遣会社に登録してみて、時給の高い派遣会社を選びましょう。
エンジニア派遣であれば、パーソルテクノロジースタッフ
ほとんどの仕事が時給2500円以上で、他の派遣会社と比べて時給が高いです。
エンジニア未経験の方でも、29歳以下であれば無料の就職支援が受けられるので、気になった方は相談してみてください。


スキルアップをサポートしてくれる派遣会社を使う
派遣会社ごとに、派遣社員のスキルアップを支援する制度があります。
特にエンジニア系の派遣会社では、ベンダー資格に合格するとお祝い金が貰えるところが多いです。
ベンダー資格は私も20代のときに受験しましたが、受験料が高い!
合格したら受験料をお祝い金としてもらえるのは、かなりありがたいです。
また、英会話レッスン費用を一部補助してくれるところもありますので、スキルアップ支援が充実しているところを選んでみてください。
不満があれば、派遣会社にしっかり伝える
派遣社員の場合、契約更新のタイミングで派遣会社の担当者と定期的に話す機会があります。
仕事に関して不満があれば、すぐに派遣会社に連絡しましょう。
派遣社員の場合、法律上、その職場で3年以上働くことはできません。いずれ辞めることになるのですから、我慢して3年働くこともありません。
不満があれば契約を更新しなければいいだけです。
正社員のようにあれこれ退職理由を考える必要がないので、気が楽です。
将来入りたい大手企業を狙ってみる
正社員として入るのは難しい会社でも、派遣社員として働くのは比較的簡単です。
大手企業は多くの派遣社員に仕事を依頼していますので、希望の業界・会社があれば、派遣会社に伝えてみましょう。
「憧れの企業で働いてみたら、実はブラックだった」ということもあります。
ブラックだったとしても、正社員として入ってしまうと辞めにくいです。
でも、派遣社員であれば、契約更新しなければいいだけの話。
その仕事・会社・業界が自分に合うか、派遣社員として働きながらチェックしてみてください。
契約更新しないで、正社員を狙う
派遣社員で働いていて「正社員で働いてみたい」と思ったら、契約更新しないで正社員のポジションに積極的に応募していきましょう。
外資IT企業では、20代でも3年程度で転職しています。
また、IT人材は常に不足しているので、正社員として入社しやすいです。
おわりに
この記事では、『後悔しない派遣社員としての働き方』を紹介しました。
派遣社員には、メリット・デメリットの両方あります。
20代で派遣社員として働くなら、30代のキャリアにプラスになる仕事を選んでみてください。
ちなみに、外資系企業でも派遣社員として働くことができます。
私は20代の頃、外資系企業で派遣社員として働き、その後正社員になりました。
私のいた外資系企業では、派遣社員→正社員へなった人が結構いました。
下記の本の著者である松井博さんも、派遣社員としてAppleに入り、そのまま正社員になり、管理職になり、本社へ抜擢されたそうですから、派遣→正社員は珍しくはないルートだと思います。
「将来、外資系企業で働きたい」と考えている方は、派遣先に外資系企業を選んでみるのもいいかもしれません。
いずれにせよ、20代はあっという間に過ぎていきます。
後悔のないよう、自分のやりたい仕事に積極的にチャレンジしてみてくださいね!
エンワールド
英語面接対策や英文履歴書を添削してくれる。外資系初めての人にオススメ。
JAC Recruitment
公式 https://www.jac-recruitment.jp/
年収800万以上のハイクラス求人を目指す人向け
ランスタッド
公式 https://www.randstad.co.jp/
外資系企業の正社員、派遣社員とも求人数豊富
Hays Japan
ビジネスレベルの英語力がある方におすすめ