生産性が高いドイツ人の働き方10選【労働時間が短いのに平均年収が高い】

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うちの会社、ホント効率悪すぎ…。

「効率悪すぎ」と思いながら働いている日本人は、おそらくたくさんいるのではないでしょうか?

一方、非常に効率性が高い国として知られているのが、ドイツ

一体ドイツの人はどんなふうに仕事をしているのでしょう?

この記事では、そんなドイツ人の働き方を調べてみましたので紹介したいと思います。

本記事の内容

  • ドイツはどれくらい生産性が高い?
  • ドイツ人の働き方の特徴

ドイツ人の働き方を調べてみたら、確かに「日本人とは違うな…」と感じました。

参考になる部分は多いと感じましたので、「マネできそう」と思ったらぜひ取り入れてみてくださいね!

参考にした記事:
Work culture in Germany: your 10 rules guide
German Work Culture: 12 Tips to Survive and Succeed

目次

ドイツは、労働時間が短く年収が高い

最初に、ドイツがどのくらい生産性が高いのか紹介しておきましょう。

ドイツは、日本より労働時間が短いのに、平均年収が高いという結果が出ています。

一週間の平均労働時間

一週間の平均労働時間
ドイツ25.6時間
日本30.7時間
*データは平均年間合計時間を52で割ったものです。

参考:World Population Review “Average Work Week by Country 2022” の「2020 weekly avg (OECD)」

一週間の平均労働時間を見ると、日本より5.1時間少ないのがドイツです。

1日あたり1時間程度少ないことになりますね。

平均年収

平均年収日本円
ドイツ$53,745¥6,986,850
日本$38,515¥5,006,932
($=130JPYで計算)

参考:OECD stat “Average annual wages” (2020年)

データを見ると、ドイツは日本より1日1時間労働時間が短いのに、年収は約200万円高いという結果でした。

一体この違いは、どこから来るんだろう…?

もしかするとそのヒントは、ドイツ人の働き方に隠されているかもしれません。

ドイツ人がどんな風に働いているのか、働き方を探ってみましょう。

「時間」に対する考え方

まずは、時間に対する考え方から見ていきます。

時間は貴重!

ドイツ人は、自分が遅刻して他人の時間を無駄に奪うことは無礼だと考えています。

会議に遅れるということは、誰かの貴重な時間を奪うことに値する。
いや、チームメンバー全員の時間を奪うということだ。

Should you show up late, you waste someone else’s valuable time – or even worse, the whole team’s time.

「こんなセリフ、上司に言ってやりたい」と思う人は多いのでは?(笑)

ドイツ人は、ミーティング5分前には会議室の席に座り、コーヒーを飲みながら開始時間を待ちます。

時間厳守

時間に対して非常に厳しいので、会議もきっちり予定時間内で終わらせます。

会議が延長されるのは、よほどの緊急事態のときだけです。

Meetings start on time and end on time!

会議は時間通りに開始し、時間通りに終了する。

朝から晩までよく分からない会議をやっている日本企業。

ドイツ人に見せられませんね…。

オフィスとは、雑談の場ではない

ドイツ人にとって、オフィスとは「働くための場所」。

当たり前ですよ。それがどうかしましたか?

ドイツ人は、給湯室で同僚と昨日のテレビの話をしたり、休憩室でコーヒーを飲んで雑談することは「非生産的」なので好みません。

The office is for work, not to make small talk

オフィスは働くための場所、雑談をする場所ではない

ドイツ人は、仕事中に雑談をすることを好まないので、他国の人から「堅苦しい」「冗談が通じない」という印象を受けることも。

雑談は仕事をスムーズに動かす潤滑油になることもあるので、確かに「堅苦しさ」は感じますね。

仕事とプライベートはキッチリ分ける

ドイツといえば、ビール。

でも、ドイツ人は同僚と仕事帰りにビールを飲むことはありません。

なぜなら、ドイツ人は仕事とプライベートはキッチリ分けるからです。

会社の人と付き合いは勤務時間中にとどめます。

The work culture in Germany draws a clear line between work and private life.

ドイツでは、仕事とプライベートはハッキリ線を引く。

仕事のメールについても同じです。

ドイツでは、企業側が従業員の自由時間を尊重しており、業務時間外にメールチェックさせるようなことはしません。

自由時間中に、仕事のことで携帯に電話をかけるようなこともしません。

会社のパソコンの電源もオフにするよう求めます。

驚くほど、メリハリついてますね。

「組織」に対する考え方

次は、「組織」に対する考え方を紹介しましょう。

効率を最重視

とにかくドイツ人は、効率を重視します。

生産性が高いから高収益、それが労働者の賃金につながっています。

日本ではひたすら「賃金上げろ」と叫んでいる気がしますが、生産性を上げるための仕組みづくりを議論しないので、いつまで上がりません。

生産性を上げるための議論が活発でないので、日本には無駄なプロセスがホントに多い。

賃金が上がらなくて当然ですよね…。

役割を明確にして、最大限のチームワークを発揮

一見、ドイツ人は個人主義的な人々のように感じるかもしれませんが、実はチームワークを重視しています。

なぜなら、すべての人がそれぞれの強みを出し合って働けば、最も効率的に働くことができるからです。

職人的な働き方をする

ドイツ人は、特定の分野のエキスパートになるようなキャリア形成をしています。

先ほど、効率的に働くためにチームワークを重視すると言いましたが、チームワークを最大限に発揮するには、一人一人が「専門家」として最高のパフォーマンスを出すことが必要だからです。

ドイツは昔から「職人気質」といわれるところがあり、その点は日本にも通じるところがあるかもしれません。

ただ、職人的な働き方のデメリットは、特定の分野に特化する傾向があるので、変化の激しい時代に分野をまたがるような革新的なアイディアが出にくいということ。

その点は、ドイツの課題だそうです。

日本の企業では「ジェネラリスト」を育成する文化があるので、実は革新的なアイディアが出てきやすい??

上司は部下の問題を解決するために存在する

上司とはあなたのメンター。権威主義的になるのではなく、一緒に解決策を模索する存在。

With the “mentoring role” of your manager, your manager seeks a solution together with you instead of letting his authoritarian position get in the way.

どこかの国では「パワハラ上司」とかいう言葉がありますよね。

パワハラしている暇があったら、部下の問題を一緒に解決して、自分も部下も早く仕事を終わらせて、生産性を上げるというマインドにならないものですかね…。

組織の生産性が上がれば、上司の評価も給料も上がると思いますけどね。

「出勤」に対する考え方

最後は「出勤」に対する考え方についてです。

体調が悪いときは、むりに出社しない

ドイツ人は、ちょっとでも体調が悪いとすぐに病院に行き、病気休暇を取ります。

体調が悪いと、生産性が上がらないからです。

ドイツ人は年平均18回、病院に行くそうです。これは月1.5回のペース。

かなり多いですね…。

朝型多し

ドイツ人は、朝型の人が多いです。

これは、ドイツの学校が朝7:30にスタートするのが影響しているようです。

  • 小さい頃から朝早く起きる習慣が身についており、朝型生活が苦ではない
  • 通勤途中に子供を学校に連れていく親が多いので、おのずと仕事の開始時間も早くなる

早い人だと、朝6:30から仕事をしているとのこと。

その代わり、午後3時くらいには退社するようです。

人にもよりますが、朝の方が頭がシャキッとしていて仕事の効率が上がりそうな気もしますから、「朝型」は効率重視のドイツ人には向いているのかもしれませんね。

海外のワークスタイルで働いてみたいなら

ドイツ人の働き方は、いかがでしたでしょうか。見習いたい部分はたくさんありましたね。ドイツ人的な働き方をしたら、日本でも生産性がかなり上がるような気がします。

今回のドイツだけでなく世界に目を向けてみると、日本の働き方は「スタンダード」ではありません。もし今の働き方に不満を感じていたら、海外の企業で働いてみるのも一つの方法です。外資系企業であれば、日本にいながら海外のスタイルで働くことができます。

仕事探しも「効率的に進める」のがポイント。

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おわりに

今回はドイツの働き方を紹介しました。

今の職場の労働環境や働き方にストレスを感じていたら、海外のスタイルで働いてみるのもいいかもしれません。

私は日本企業と外資系企業の両方で働いた経験がありますが、外資系企業の方が働きやすかったです。

日本には多くの外資系企業がありますので、海外に行かなくても海外のスタイルで働くことは可能です。

ぜひ働きやすい会社を見つけていきましょう。

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