なぜ日本の上司は偉そうにしてるのに決断力がないのか?

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うちの上司、偉そうに言う割には何も決めないんですよね…。
何のための上司なんでしょうか。

この記事では、このような悩みにお答えします。

本記事の内容

  • 上司は偉そうにしてる割に決断力がない理由
  • 決められない上司の対処法
  • やっても無駄な対処法

仕事の悩みの半数以上は『人間関係』か『上司』。

「上司のくせに何も決めず、偉そうに威張ってばかり」とストレスを感じている人もいるのでは?

私もいろんな上司と仕事をしてきましたが、良い上司、むかつく上司、この違いって何なんですかねぇ…。

私の場合の「ムカつく上司」は、偉そうにしている割に、批判上等、何も決めない上司でした。

あなたの場合は、どんな感じですか?

この記事では、なぜ日本の上司は偉そうな割に決断力がないのか、海外の組織と比べながら考えてみたいと思います。

今回参考にした本

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目次

偉そうにしてる割に決断力がない理由

さっそく、上司に決断力がない理由を3つ紹介しましょう。

上司の顔色が気になって仕方がない

理由の一つは、「上司の上司の顔色が気になって仕方がないから」です。

海外と比べると、日本企業では「結果」よりも「やる気」や「プロセス」で仕事が評価される傾向があります。

数値化できない評価基準で、『評価は人間関係で決まる』といっても過言ではないほど。

そのため、人間関係にやたら気を使います。

(日本の会社の人間関係が面倒くさいのは、「日本の職場の人間関係が面倒くさいたった1つの理由」でも紹介しています。)

昇進したい野望が強い上司であればあるほど、「上司との人間関係」は超重要。

何か決めるにしても、自分の上司に嫌われるような行動はご法度。

決断にも時間がかかってしまいます。

そもそも優柔不断

もう一つの理由としては、そもそも優柔不断な性格かもしれません。

「誰かが決めてくれたものに従う方がラク」という性格の人もいますからね。

でも、そうは言っても仕事ですし、決めてくれないと困ります。

「国民性」の問題もある

そもそも、日本人は「個人で責任を取る」ことを避ける傾向があります。

日本では『合意なくして、決断なし』と言われるように(いや、誰も言ってないか…)、合意が超重要。

これについては、このあと詳しく解説しますね。

「階層主義」な国だから、独断で決めにくいのか?

日本の組織は、「社員>課長>部長>社長」といったピラミッドの階層がガッチリありますよね。

会社によっては、驚くべき巨大なピラミッドが出来上がっているところも。

ピラミッドが大きすぎるのが、決められない原因?

組織のピラミッド構造が決断を遅くしているように思いがちですが、海外を見てみるとそうとも言い切れません。

中国は「階層主義」だが、決断は早い

たとえば、お隣の国『中国』。

ご存じのように、「ザ・階層主義」の国です。

上司の言うことが「絶対」で、議論不要。

スパッと決まります。

もう一つ国をあげるとするなら、かつてカースト制度があった『インド』。

インド人の働き方を調べていて知ったのですが、インド人は「個人で物事を決めるのを好まない」国民で、自分は違う考えだとしても、上司の意見や多数派に従うそうです。

議論する必要がないので、インドでもスパッと決まります。

以上、階層主義的な国には、このような特徴があります。

階層主義的な国の特徴
  • 理想の上司とは、最前線で導く強い旗振り役である
  • 肩書きが重要
  • 組織は多層的で固定的
  • 序列に沿ってコミュニケーションが行われる
  • 上司と部下の理想の距離は「遠い」

日本は階層主義的な国だね。

日本は階層主義的であり、上司は最前線で導く強い旗振り役を期待されています。

そのせいか、決められない上司に対してイラっとしてしまうのかもしれません。

世界には「平等主義」な国もある

『組織と言えば、階層主義があたりまえ』かと思いきや、国によっては「平等主義」の国も。

そんな国、あるの?

階層主義的な国の特徴は、次のとおり。

平等主義的な国の特徴
  • 理想の上司とは、平等な人々の中のまとめ役である
  • 組織はフラット
  • しばしば序列を飛び越えてコミュニケーションが行われる
  • 上司と部下の理想の距離は「近い」

下記の分布は、平等主義的の国、階層主義の国を並べたものです。

北欧をはじめとする欧米諸国の多くは「平等主義的」です。

平等主義の国、階層主義の国

「リード」の各国分布『異文化理解力』p.159

スウェーデンの日常を紹介している私のお気に入り YouTube番組『Nord-Labo』を見ていると、平等主義の国の会社の雰囲気がよく分かります。

上記の動画を見るとわかるのですが、スウェーデンは平等主義であるがために、意見がなかなかまとまらないそうです。

平等主義だと議論が必要になることが多いので、決断に時間がかかってしまうのか…。

「階層主義」も「平等主義」も、メリットとデメリットがあるということですね。

日本は「合意なくして、決断なし」

「階層主義」なのに、決断が遅いワケ

以上、階層主義的な組織・平等主義的な組織について紹介しました。

日本は『階層主義的』な国だということがお分かりいただけたと思います。

私は実際に中国と仕事でやり取りしていたので分かりますが、中国は「階層主義」ですが決断が早いですね。

なぜ、同じ「階層主義」の国なのに、意思決断スピードに違いが出るの?

ここでもう一つ、分布図を紹介しましょう。

これは「決断」のスタイルをマップ化したものです。

「決断」のスタイル

合意志向決断は全員の合意の上グループでなされる
トップダウン式決断は個人でなされる(たいていは上司がする)
「決断」の各国分布『異文化理解力』p.189

これを見ると分かるように、

「階層主義」の中国やインドでは、トップダウン式で上司が決断するのに対し、

「合意志向」な日本では、全員の合意の上、グループで決断します。

スウェーデンも、日本と同じ『合意志向』だね。

以上の話をまとめると、

日本人とは「最前線で導く強い旗振り役」を上司に期待しつつも、決断は全員の合意の上で行うのを好むということ。

我々は、決められない上司にイラっとしつつも、「一個人で決めるな」的な考えもあわせ持つという、なんとも面倒くさい特性を持っているのです。

日本の意思決定システム:「稟議」

さらに、日本の意思決定を遅くするのが『稟議』というシステム。

日本企業である程度長く働いている人なら、よくご存じかと思います。

これはいわゆる提案書で、たいていは中間管理職から回覧し始め、適宜変更や改善を行い、承認のハンコを押します。

全員が承認したら、一つ上の役職へと回し、また同じように回覧され、承認されるというシステム。

全員のハンコが押されたら、合意です。

何個もハンコが必要な「稟議書」

ただ、このようなシステム、他国では聞いたことがありません。

外資系企業で働いていた時、日本企業とやり取りがあったのですが、日本企業の決断のあまりの遅さに、海外の上司から「なぜこんなに時間がかかるのか」と聞かれたほど。

「That’s Japanese Culture」と返事しておきましたが…。

上司が決断できないのは、個人の問題もありますが、日本特有の組織的な問題もありそうです。

決められない上司にイラつくときの対処法4つ

以上、グダグダと理由を書きましたが、上司にイラっとしていたら、次の方法で解決しましょう。

上司に投げておく

自分がやるべきことと、上司が判断すべきことをキッチリ分けて、それを決めるのが上司の仕事なら、上司に投げましょう。

外資系企業では、それぞれの責任と役割が明確。

私は、職務上自分に決定権のないものは、上司にすぐ投げていました。

異動願を出す

状況が変わりそうになく異動が可能な職場であれば、異動願を出して、環境(というか上司)を変えましょう。

転職するより、社内異動の方がハードルが低いはずです。

「社内公募制度」をチェックしてみてください。

「新しいことに挑戦したい」と前向きな姿勢を前面に出して、やる気をアピールしましょう。

半年間、様子を見る

日本企業は、組織変更や組織再編が多いですよね。

半年ごとに組織変更がある会社も。

組織変更で上司が変わる可能性もあるので、半年間くらい我慢して、次の組織変更に期待するのもアリです。

平等主義的な国の会社で働く

上司の威張りっぷりに我慢の限界が来ている人は、平等主義的な国の会社で働くのもいいかもしれません。

平等主義的な国では、上司と部下の距離が近く、日本企業の上司・部下のような上下関係はありません。

日本の組織は「中学校の部活」みたいな上下関係がありますが、海外の組織は「テニススクールのコーチと生徒」くらいの距離感(?)です。

欧米の外資系企業の「上司」は、「自分がやりたいからマネージャーというポジションを選んだ人」です。

「マネージャー」という役割をやっているだけで、部活の上下関係的なものはあまり感じません。

上司にイラついても、やるだけムダな対処法3つ

最後に、上司がむかつくときにやってしまいがちな、ムダな対処方法を3つ紹介します。

「いつか変わってくれる」と期待する

「上司も人間だから、いつかは変わってくれる」と期待するのはやめましょう。

これ、一番やってしまいがちですが、(私の経験上)まぁ変わりませんよ。

自分も含めて、人間なんてそう簡単には変わりません。

上司の気持ちが変わるということはないのを前提に、この先どうするか考えていきましょう。

人事や「上司の上司」に相談する

上司がムカつくとき、状況を変えるために同僚に相談する人は多いと思います。

でも、同僚や上司、人事部に訴えたところで、問題が解決された人はわずか1%というデータも。

マジですか?

アクションをおこした後、不満は解消されたか?

中原淳『転職学』p.59

このデータから分かることは、会社の人に相談したところで、解決することはほぼないということ。

たとえ解決したとしても、その後、何となく居心地が悪くなるかもしれません。

そこまで我慢して働くなら、スキルを身につけて別の会社に転職する方がいいかもしれません。

ちなみに、転職するときは前向きな理由で転職するのが転職成功の秘訣です。

気になる方は、日本人が転職に失敗するネガティブすぎる理由を参考にしてみてください。

上司と直接対決する

スポーツではないので、正々堂々と戦うことはやめましょう(笑)

やるだけ、ムダです。

かつて『半沢直樹』というドラマがヒットしましたが、金融マンであれほどやる気と情熱があれば、外資系金融系に転職すればいいと思います。

特に金融業界は、フィンテックやらネット銀行やら出てきて、地銀の行内で戦っている場合じゃないです…。

ましてや、今や終身雇用の時代でもなく、退職金の金額も年々減少しています。

直接対決するのは労力に見合わないので、上司に倍返しする計画を立てるのではなく、自分の人生計画を練り直すことに時間を使いましょう。

おわりに:我慢しすぎは不毛です

この記事では、なぜ日本の上司は偉そうなわりに決断力がないのか、解説しました。

「上司に決断力がない」と感じるのは、個人の問題もありますが、組織的な問題もあります。

世の中には、自分で変えられるものと変えられないものがあります。

ラインホールド・ニーバーの有名な一節がありますね。

神よ、変えることの出来ない事柄については、それをそのまま受け入れる平静さを、

変えることの出来る事柄については、それを変える勇気を、

そして、この二つの違いを見定める叡智を、私にお与えください。

変えられないものを一生懸命変えようとするより、自分で変えられることに目を向けていきましょう。

ちなみに、外資系に向いているか気になる方は「外資系に向いてる人」ってどんな人?も参考にしてみてください。

人生は我慢して生きるほど長くありません。

ほどほどに、楽しくやっていきましょう。

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