
外資系企業に転職したいけど、自分に向いているか不安。
外資系企業と聞いて、「ドライ」「シビア」といったイメージを持つ人は多いのでは?
私は10年以上外資系企業で働いてきましたが、確かにドライでシビアな面はありました。
でも、日本企業にはない「大らかさ」や「気楽さ」もありました。
この記事では私の経験をもとに、外資系企業に転職しようか迷っている方に向けて、「日本企業と違う」と感じた点を紹介します。
転職を検討するときの参考になればうれしいです。
外資系に転職して「日本企業と違う」と感じたこと9選
私が外資系企業に転職して感じたことは、次の9つです。
正直に「自信がない」ことを伝えたら、ギョッとされた


新しい仕事をやるのは、だれしも不安ですよね。
でも、外資系企業では素直に「自信がない」と伝えるのはNGです。
以下、私の体験談。
最初の頃は、新しい仕事をアサインされても本当に自信がありませんでした。
上司に「何か問題はある?」と聞かれたので、正直に「新しい案件なので、自信がないです」と伝えたら、驚いた感じでこう言われました。
「誰しも新しいことをやるのはチャレンジングよ。なぜそれに立ち向かおうとしないの?」
かなり説教モードで言われたのを思い出します…。
日本企業だと、一度失敗すると敗者復活戦がないような雰囲気がありませんか?
そのせいか、新しいことにチャレンジするのをためらってしまいます。
でも外資系企業では、次のような人を求めています。
- 失敗するかもしれないけど積極的に挑戦する人
- 失敗から学び、成長する人
そんな気弱な「The ジャパニーズ」の私がアドバイスするなら、新規案件をアサインされて不安1000%でも、「自信がない」と言うのは「言うだけムダ」だし、言わない方がいいです。
とりあえず、できるところから手を付けていきましょう。
給料交渉しなかったら、ビビられた


外資系企業では、年収交渉するのは常識。
でも日本人は、お金の交渉するのが苦手ではないですか?
ましてや自分の年収の交渉なんて…。
私も最初の頃、「希望の年収は?」と聞かれて「いくらでもいいです」と言ったら、「本当に希望はないの??」とビビられました。
あの雰囲気からして、私は日本の上流階級で暮らす裕福な家庭の「お嬢」だと思われたことでしょう。
どのくらいの金額を提示したらよいか迷うときは、転職サイトで自分の職種を探して、相場をチェックしましょう。
希望がなければ、相場より少し高めの金額を伝えてみるのがオススメ。年収交渉を苦手に感じる人は、転職エージェントに頼るのも一つの手です。
英語の発音なんて、気にしなくなった


外資系企業には、必ずと言っていいほど帰国子女がいます。
英語の発音は、そりゃもう美しいですよ。
それに引き換え、私の英語と言えば…。
でも外資系企業で働き始めたら、自分の英語の発音は気にならなくなりました。
その理由は2つ。
- 外資系企業で働く圧倒的多数の日本人は帰国子女ではなく、英語の発音が完璧というわけでもなかったから。
- 海外メンバーの大多数もノンネイティブで、英語の発音がネイティブ並みというわけではなかったから。
発音がどうあれ、相手に言いたいことが伝わり、仕事が進むならそれでいいんですよ。
英語で大事なのは「発音」ではなく、「伝わる」こと。
ネイティブ並みの発音は、仕事においては不要です。
イベントがカジュアルで、楽


外資系企業には「飲みニュケーション」の文化がありません。
だからといってイベントが何もないわけではなく、『チームビルディング』は重要視しています。
カジュアルなイベントをやることが多く、ランチタイムや休憩時間を使ってやることが多いですね。
会社によっていろんなイベントがありますよ。
- pizza ランチ(みんなでピザを食べる)
- フリーランチ(会社がオーダーしたランチをみんなで食べる)
- おやつタイム(お菓子やアイスをみんなで食べる)
定時後は『家族と過ごす時間』という意識が強いので、会社の人と飲みに行くという文化はありません。
(日本オフィスで働く日本人の中には、飲みに行っている人もいますけどね。)
わりと自由


外資系企業は、わりと自由です。
結果がすべてで、あまり細かいことにはこだわらないです。
私が働いていた会社は、どこも出社時間はフレックスでしたね。
そもそも上司が日本にいるとも限らないので、9時に出社しようが、10時に出社しようが、
上司としては結果さえ出してくれればいいんですよ。
資料を完璧に作るとマイナス


外資系企業で資料を完璧に作りこむと、マイナス評価を受けることも(特に社内用の資料の場合)。
なぜかというと、過剰品質だから。
日本企業なら、資料は徹底的に作りこむほど「やる気の証」と評価されるかもしれませんが、
外資系で資料を徹底的に作りこむと、「なぜ時間をかけてここまで作りこんだのか?」と追及されるでしょう。
生産性に厳しいのも、外資系企業の特徴。
「その資料作るのに、どれだけ時間かけとるんじゃい!」と言われてしまいます。
資料作成の本来の目的は、情報共有。
ありったけの時間を使って凝った資料を作るのではなく、必要な情報が伝わる程度の資料をチャチャッと作りましょう。
話が長いと嫌われるのは世界共通


日本でも話が長い人は嫌われますが、それはグローバルスタンダード。
外資系企業で働く日本人の中にも長々と英語を話してしまう人がいますが、これはNG。
ダラダラ話すということは、考えがまとまっていないか、論理的に考えを伝えられない人に見られてしまいます。
新人がいない


外資系企業には「新人」がいません。
外資系系企業には社員を育てるカルチャーがなく、最初からスキルのある人を採用します。
そのため日本にオフィスのある外資系企業にいるのは、中途採用の人ばかり。
外資の大手企業では新卒採用しているところもあるようですが、ほんの一部です。
新卒で入社したとしても、一人で必死に学び、仕事を回していくしかありません。
新卒の人には、外資系企業は結構キツイと思います。
「報・連・相」はウザい


外資系で働いている人は、採用面接時に「その仕事こなす能力がある」と判断されたから、採用されているわけです。
いちいち上司に、「今日はあれをやった、これをやった」と報告する必要はありません。
外資系企業の場合、一般社員でも担当領域に関する決裁権を持っている場合がほとんど。
自分の権限で決められるものは、上司に聞くことなく自分で決めて仕事を回していきます。
おわりに
この記事では、外資系企業に転職して「日本企業と違う」と感じたことを紹介しました。
外資系企業は日本企業のカルチャーと異なる部分が多いので、初めて転職する人にとっては不安もあるかもしれません。
ただ、日本企業は年収が上がりにくいことや、退職金制度がいつまで続くか不透明なことを考えると、外資系企業に転職するなら早い方がよいかもしれません。
年収アップできそうなら、外資系企業への転職も検討してみてくださいね。
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