日本人が仕事に幸福感を感じられない2つの原因【もっと楽しく働くには】

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いきなりですが、日本の住み心地っていいですか?

「治安は良いし、食べ物は美味しいし、いい国だと思う。でも、なんとなく幸福感を感じられない…。」

そんなふうに感じている方は多いのではないないでしょうか。

日本社会の閉塞感を感じるニュースを多く見かける、今日このごろ。

日本人が何となく幸せを感じにくくなっている原因は何だろうか…?

この記事ではアメリカの Kisi が公表している『2022 Work–Life Balance Index』を参考にして、日本人が幸福感を感じられない理由と、幸福度を上げる方法を考えてみたいと思います。

今回参考にしたしたデータ『2022 Work–Life Balance Index』について

今回調査対象は、以下の100都市です。

  • 米国の 51 の都市
  • 経済の中心となっている世界 49 都市 (Tokyo 含む)

最初に結論をお伝えすると、以下のとおり。

  • 日本は住みやすい都市である
  • しかし、残業が多すぎるのと、寛容性がなさすぎて、幸福度が低い

思い当たる節はあるでしょうか?

では、詳しく見てみましょう。

目次

東京はワークライフバランスに優れた都市

2022 Work–Life Balance Index』の調査結果によれば、日本の中心都市「TOKYO」はワークライフバンスが取れる国として、14位にランクイン。

100都市のなかで14番目というのは、かなり良いスコアではないでしょうか。

日本は「総合ランキング世界14位」

総合ランキングは、以下のとおりです。

予想通り北欧諸国が多いですが、スイスは3都市が上位にランクインしていますね。

このランキングで東京は堂々14位。アジア諸国の中でもダントツのトップです。

ワークライフバランス指数が高い上位都市

Rank都市名(国名)
1オスロ(ノルウェー)
2ベルン(スイス)
3ヘルシンキ(フィンランド)
4チューリッヒ(スイス)
5コペンハーゲン(デンマーク)
6ジュネーブ(スイス)
7オタワ(カナダ)
8シドニー(オーストラリア)
9シュトゥットガルト(ドイツ)
10ミュンヘン(ドイツ)
11ストックホルム(スウェーデン)
12メルボルン(オーストラリア)
13アムステルダム(オランダ)
14東京(日本)
… 
45シンガポール(シンガポール)
88ソウル(韓国)
93香港(ホンコン)
96バンコク(タイ)
98クアラルンプール(マレーシア)

日本で特に評価が高いのは次の4つです。

日本の良いところ
  • 育児休暇制度
  • 医療制度
  • フィットネス施設
  • 治安

育児休暇制度が整っている(ベスト3)

意外に思うかもしれませんが、日本は世界的に見て育児休暇制度は充実しています。

日本は、有給育児休暇日数が100都市中3番目に多い国です。

有給の育児休暇の日数ランキング

Rank都市名(国名)
1ヘルシンキ(フィンランド)1,190日
2ブダペスト(ハンガリー)1,127日
3東京(日本)770日
4オスロ(ノルウェー)707日
5ストックホルム(スウェーデン)490日

医療制度も優れている(ベスト3)

医療制度も非常に充実しています。スイスと同レベルの医療水準です。

医療制度が優れている都市ランキング

Rank都市名(国名)スコア
1オスロ(ノルウェー)100
2ベルン(スイス)99.6
3東京(日本)99.3
4チューリッヒ(スイス)99.2
5ジュネーブ(スイス)99.1

治安がよい(ベスト6)

昔から「日本は治安が良い国」と言われていますが、今でも世界的に見ると治安が非常に良い国といえます。

治安が良い都市ランキング

Rank都市名(国名)スコア
1シンガポール(シンガポール)100
2ドバイ(UAE)97.9
3コペンハーゲン(デンマーク)95.7
4ヘルシンキ(フィンランド)94.9
5チューリッヒ(スイス)92.8
6東京(日本)92.5

健康寿命を延ばすフィットネスが充実(ベスト7)

「ウェルネス&フィットネス」のスコアは、日本は第7位。

このスコアは、人口の平均余命、運動不足、肥満のレベル、および 1 人あたりのフィットネス スタジオとジムの数によって算出されています。

東京は第7位。健康に暮らすための環境が整っているといえます。

ウェルネス&フィットネス指数の高い都市

Ran都市名(国名)スコア
1パリ(フランス)100
2ベルリン(ドイツ)87.8
3香港(ホンコン)81.1
4ミラノ(イタリア)78.3
5ロンドン(イギリス)78.2
6ハンブルグ(ドイツ)77.8
7東京(日本)77.5
8メルボルン(オーストラリア)74.7

日本人の幸福度を下げている原因2つ

ワークライフバランス指数を見ると日本は14位

日本は、世界的に見て非常に住みやすい国のはずですよね。

でも、なんだか幸福感が感じられない気がしませんか…?

幸福度が低い(ワースト11)

幸福度(幸福度、レジャーカルチャー)のランキングで見ると、東京はワースト11です。

最近はとかく韓国と比較されることが多いですが、韓国はワースト5。

韓国は「ワークライフバランス指数」が総合88位とかなり低く、経済成長はしているものの、住みやすさは日本の方が上かもしれません。

ただ、日本は「ワークライフバランス指数」トップ14 なのに、幸福度が「ワースト11」と低すぎます。

幸福度が低い都市ランキング

ワーストランク都市名(国名)スコア
1モンテビデオ(ウルグアイ)50
2香港(ホンコン)56.4
3クアラルンプール(マレーシア)59.5
4ケープタウン(南アフリカ)59.6
5ソウル(韓国)63.1
6ブダペスト(ハンガリー)64.7
7バンコク(タイ)65.8
8ミラノ(イタリア)70.4
9リスボン(ポルトガル)70.7
10クリーブランド(アメリカ)70.7
11東京(日本)73.6
タルサ(アメリカ)73.8
98ヘルシンキ(フィンランド)96.3
100ジュネーブ(スイス)100
100ベルン(スイス)100

残業が多い(ワースト6)

幸福感が低い原因かもしれない一つが、残業の多さ。

残業の多さランキングで、東京はワースト6です。

ワースト10の国々は経済成長著しい国でもあるので、残業が多いのは理解できますが、日本は経済が停滞しているのに残業が多いということで、生産性の低さが分かりますね。

週 48 時間以上働く人が多いランキング

ワーストランク都市名(国名)残業する人の割合
1ドバイ(UAE)23.4%
2香港(ホンコン)17.9%
3クアラルンプール(マレーシア)19.1%
4シンガポール(シンガポール)16.9%
5モンテビデオ(ウルグアイ)16.3%
6東京(日本)15.4%
7バンコク(タイ)15.1%
8ケープタウン(南アフリカ)14.8%
9リスボン(ポルトガル)14.7%
10ブダペスト(ハンガリー)14.4%
11ソウル(韓国)13.9%

多様性・寛容性がない(ワースト3)

個人的には、日本人の幸福感を一番下げているのは「多様性・寛容性の低さ」ではないかと感じます。

このスコアは、「ジェンダー平等」(ジェンダー平等の程度)と「LGBT +」(包括性と寛容)をスコア化したものです。

日本は、世界の主要都市の中でも「Inclusivity & Tolerance」(多様性の受け入れ & 寛容度)が非常に低い国であることがわかります。

多様性&寛容度が低い国ランキング

ワーストランク都市名(国名)
1ドバイ(UAE)
2クアラルンプール(マレーシア)
3東京(日本)
4シンガポール(シンガポール)
5香港(ホンコン)
6バンコク(タイ)
7ブダペスト(ハンガリー)
8ソウル(韓国)
9サンパウロ(ブラジル)
10モンテビデオ(ウルグアイ)
96マドリッド(スペイン)
97ストックホルム(スウェーデン)
98ワシントン(アメリカ)
99ケルン(ドイツ)
100オークランド(ニュージーランド)

幸福度を上げる2つのヒント

以上、日本の現状を紹介しました。

日本は暮らしやすい国ですが幸福度が低く、とりわけ「残業の多さ」と「寛容性の低さ」が幸福度を下げている可能性があります。

残業を減らしてみる

残念ながら、日本人は定時に帰ることに引け目を感じている人が一定数います。でも、海外では基本的には残業しません。

日本ではなぜ定時に帰れないのかについては、下記の記事を参考にしてみてください。

》【定時に帰って何が悪い】定時に帰れない日本企業の8つの特徴

たとえばドイツのように、残業しなくても生産性の高い国はたくさんあります。海外の国の働き方を参考に、少しずつ残業を減らして、プライベートの時間を増やしてみてはいかがでしょうか。

》もはや「効率化の鬼」!? 生産性が高いドイツ人の働き方10選

プライベートが充実してくると、心に余裕が生まれ、仕事のストレスを感じにくくなるかもしれません。

もう少し他人に寛容に…

なんだか最近、社会全体がギスギスしていますよね。

ネットでは連日あちこちで炎上したり、人材不足によって引き起こされる痛ましいニュースがあったり、歩きスマホに激怒する人がいたり…。

さらには「自粛警察」という言葉まで出てきて、一般人が互いを監視するように。息苦しさを感じる人も少なくないのではないでしょうか。

コロナの影響もあるとは思いますが、『寛容さ』が日本人には足りない気がします。

居住環境を変えても、幸福感は上がらない

今回紹介した調査結果を見てつくづく感じるのは、

「これ以上居住環境を整備しても、個人の幸福度は上がらないのでは?」ということです。

たとえば育児休暇制度は、海外と比べても非常に充実しているのに、日本の育児環境はとても良いとは思えません。

すでに制度面は充実しているので、今の日本社会で幸福感を上げるとするなら価値観を変えるというのが大きなポイントではないでしょうか。

日本で息苦しさを感じるときに参考になる本・サイト・仕事

日本にいながら価値観を変えるというのは、非常に難しいのも分かります。

息苦しさを変えるヒントになりそうなのは、外国人目線で日本社会を見てみることです。

ここでは3つの方法を紹介します。

海外を知るのにおすすめのサイト

海外在住の日本人が作った YouTube動画は、海外の人の暮らし方、考え方を知るのに非常に参考になります。

北欧研究室

スウェーデン在住の日本人、ヨーコさんとマホさんのYouTubeチャンネルです。

上記で紹介した動画は別のデータを参照していますが、その中でも「日本人の幸福度が低い理由」として

  • 人生の自由度(労働環境など)
  • 寛容性のなさ

が指摘されていました。

北欧在住者ならではの視点で解説してくれていますので、非常に参考になります。オススメです。

Kevin’s English Room

英語学習目的で視聴している方も多いのが、Kevin’s English Room.

アメリカ育ちの Kevin が、アメリカ人的目線で日本の文化を解説してくれます。

上記の動画では「日本の部活動の上下関係が気持ち悪い」と言っていましたが、私も同感です。

私は日本の上下関係が苦手で、外資系企業に居心地の良さを感じていました。

欧米に比べると、日本は非常に権威主義的な国です。それが息苦しさを生んでいる可能性もあります。

詳しくは「なぜ日本の上司は偉そうにしてるのに決断力がないのか?」でも書きましたので、下記の記事も参考にどうぞ。

海外の文化を知るのにおすすめの本

海外の人が日本の文化や価値観を分析した本も参考になります。

たとえば『菊と刀』。ちょっとお堅い本ですが、アメリカ人の文化人類学者ルース・ベネディクトが書いた本です。第二次世界大戦中に敵国である日本を分析したものですが、海外の人が日本をどのように見ていたのかが分かります。

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もう少しビジネス目線で日本文化を知るなら、『異文化理解力』がおすすめ。世界中の「外資系で働く人」が直面する悩みが書かれてあります。知ってて損はない内容です。

身近な例とともに文化の対比がわかりやすく書かれているので、『菊と刀』より読みやすいです。

海外の人と働いてみる

海外の人と働いてみるのも、自分の価値観が変わるきっかけになります。

今の時代、ワーキングホリデーや海外転職も可能です。日本にいながら海外の人と働くなら、外資系企業もあります。

外資系企業では外国籍の人も働いていますので、働き方の違いを体感できます。

おわりに

この記事では、日本人の幸福感が低い理由を考えてみました。

海外と比較して分かったことは、日本は「居住環境は素晴らしい」ものの、

  • 残業が多い
  • 社会の寛容度が低い

ことが分かりました。

ギスギスした社会よりも、寛容度が高くて残業も少なく、プライベート楽しめる生活の方がいいですよね。

海外の人の働き方や価値観は、日本人の幸福感を上げるヒントが隠されているように感じます。

海外のワークスタイルで働きたい方は、外資系企業で働いてみるのもいいかもしれません。


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