「回鍋肉」といえば、日本でも超有名な中華料理。
Cook●o のタレを使って回鍋肉を作っている人も多いのでは?
でも、そもそも「ホイコーロー」というのは中国語なのか、なぜ「回る鍋」と書くのか疑問に思った方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、「回鍋肉」の中国語発音、なぜ「回る鍋」と書くのか、さらには本場の回鍋肉についても解説します。
「回鍋肉」を中国語で言うと
まずは発音・読み方を紹介しましょう。
ホイコーロー
回锅肉
Huíguōròu
ホィグオロゥ
中国語では「ホィグオロウ」と言います。日本語での「ホイコーロー」とは少し発音が違いますね。
なぜ「回る鍋」と書くのか?【回鍋肉の名前の由来】
回鍋肉は、そもそもなぜ「回る鍋」と書くのでしょうか?
その理由は回鍋肉の作り方に理由があります。
中国語の「回」には『(別の場所から元の場所に)帰る、戻る』という意味があります。
(例:中国語で『回家』といえば「家に帰る」の意味)
つまり回鍋肉とは、鍋に戻った肉ということ。
本場の回鍋肉は、一度鍋に肉を入れた後にいったん取り出し、再び鍋に入れて作るんです。
だから、回鍋肉。

回鍋肉は、豚肉を焼くだけではないの?
本場中国での「回鍋肉」の作り方
本場中国では回鍋肉をどうやって作っているのか、カンタンに紹介しましょう。
(参考:中国のレシピサイト「下厨房」>『回锅肉』)
▼本場中国での回鍋肉の作り方
- 鍋にたっぷりの水を入れ沸騰させ、しょうが、ねぎ、こしょう、料理酒を入れて強火にかける
- 沸騰したら、豚バラ塊肉を入れ、中火~弱火で10分ほど茹でる。
- 茹で上がった豚バラ肉を冷水ですすぐ
- 豚バラ肉は水気を切った後、薄切りにする
- ピーマンを一口大に切り、葉ニンニクは斜め切りする
- 薄切りした豚肉をフライパンで色が変わるまで焼く
- 中華鍋を用意し、ショウガ、ニンニク、花椒を香りが出るまで炒める
- 先ほど火を通した豚バラ肉を入れ、回鍋肉の調味料を入れる
- ピーマン、葉ニンニクを鍋に入れて炒める
- 出来上がり
この手順を見ると、豚バラ塊肉を最初に茹でて、再び中華鍋に入れて炒めています。
確かに鍋に戻し(回锅)ていますね。
動画で見ても、確かに豚肉を最初に茹でています。
本場の回鍋肉にはキャベツが入っていない!


でも、この手順を見て気づいた方もいるかもしれません。
キャベツを使っていないことに…。
回鍋肉といえば、キャベツ炒めのイメージがある日本人。
キャベツのない回鍋肉なんて「回鍋肉」と呼べない気がしますよね。でもそれは「日式回鍋肉」です。
中国の回锅肉には、キャベツは入っていません。
キャベツには別名が8つも?


「日式回锅肉」で検索してみると、確かにキャベツが入っています。
ただ、キャベツは中国語で下記のように8つも表現が!(試験には出ませんから、覚える必要ないですよ)
- 卷心菜 (Juǎnxīncài)
- 高丽菜 (Gāolí cài) – 回鍋肉のレシピでよく出てくる
- 圆白菜 (Yuánbáicài)
- 包菜 (Bāo cài) – レシピサイトでよく出てくる
- 结球甘蓝
- 洋白菜
- 包心菜
- 绿甘蓝
レシピサイトで上記の名前を見かけたら、キャベツだと理解して読んでみてくださいね。
中国にもレシピサイトがいくつかありますので、料理に興味がある方は参考にどうぞ。
▼中国で有名なレシピサイト
おわりに
この記事では、回鍋肉の中国語発音や、本場中国の回鍋肉の作り方を紹介しました。
本場中国の回鍋肉には、キャベツは入っていません。
キャベツを入れる回鍋肉は「日式」です。
中国で回鍋肉を頼んでキャベツが入っていなくても、クレームを言わないようにしてくださいね!