
社会人になってから中国に短期留学するデメリットは何ですか?
この記事では、社会人が中国に短期留学するデメリットを紹介します。
社会人になってからの短期留学には、仕事や家庭などの日常生活から離れ、大学生の時に留学するのとは違った楽しさがあります。
一方で、社会人になってから短期留学するのにはデメリットもあります。
社会人が短期留学する場合、一番気になるのは次の2つです。
- 費用
- 帰国後の仕事、キャリア
本記事では、『社会人が短期留学するメリット・デメリット』を私の体験談を交えながら紹介します。


- 社会人で中国に半年間の短期留学経験あり
- 「短期留学して良かった」と思っている
- HSK6級取得済
社会人になってから短期留学するデメリット
それでは、まずはデメリットを紹介します。
収入が絶たれる


一番大きなデメリットは、収入が絶たれることです。
留学期間中に仕事を休むということは、収入がまったくないということです。
留学先で働くこともできる人もいるかもしれませんが、多くの人は、働くことができない状況に置かれるため、一定期間収入を得ることができないリスクがあります。
留学をするには、自分自身や家族のために十分な経済的余裕が必要です。
留学前には必ず経済的なリスクを十分に検討し、「今、留学することが適切であるか?」を判断することが大切です。



やっぱり、お金は大事です…。
奨学金制度は利用できないことが多い


一般的に、奨学金は学生のみが対象となっていることが多く、社会人が留学する場合は奨学金を受けることができません。
奨学金制度は使えないことを前提に、留学資金をしっかり準備しておく必要があります。



こればかりは、仕方ない…。
カルチャーになじめない


社会人になってから中国に短期留学することは、言語や文化の習得などのメリットがありますが、文化になじめないデメリットもあります。
とりわけ中国は文化や生活様式が日本とは大きく異なるため、留学先での調整や適応に時間がかかることがあります。
中国に興味があって中国に留学しても、実際に生活してみると、予想以上に文化の違いがストレスになり、中国での生活がイヤになってしまう人も。
留学前に「その国の良いところ」ばかりではなく、「良くないところ」も冷静に理解しておくことが重要です。



想像以上に、中国の文化は日本とは異なり、私も最初の2ヶ月くらいはかなりストレスを感じました…。
仕事をしていないので焦る


社会人になってから留学すると、一定のキャリアパスを持っているため、仕事をしていない間に時間やスキルが腐ってしまうという懸念があります。
留学中は新しい文化や環境に馴染むことが重要ですが、留学先での仕事がないために、自分のキャリアに対する焦りを感じることも。
また、留学先でのキャリアアップに向けたアクションを起こすこともできず、時間の無駄になってしまうというリスクもあります。
社会人になってから短期留学する場合は、こうしたデメリットも踏まえて慎重に考えることが大切です。



私も、帰国後の仕事のことを考えると不安でした…。
大学生と一緒に勉強するのに馴染めない


社会人になった後に短期留学をすることで、語学力を向上させることができますが、周りの大学生との馴染めずストレスを感じるかもしれません。
語学留学に来る人は若い人が多いです。社会人としてのキャリアや経験がない彼らと話が合わず、馴染めないことがあります。
留学先の環境や周りの人との調和がとれるかどうかは、事前の準備や留学前の調査が大切です。



これは人によります。私の場合は、韓国の大学生と楽しく勉強できました。
帰国後の不安


留学中に仕事を休んでいると、帰国後に仕事に戻る際に不安が生じるかもしれません。
留学中は学生として生活を送ってきて、一定期間仕事をしていないわけですから、帰国後に「仕事スイッチ」がなかなか入らない場合も。
特に20代、30代の場合は、仕事をバリバリやっている人も多いですから、帰国後、彼らの輝かしいキャリアと比べて落ち込んでしまう人もいるかもしれません。
他人は他人、自分は自分、と割り切って考えたいものの、なかなかそうは割り切れないのが現実です。
社会人になってから短期留学するメリット
デメリットを紹介しましたが、もちろんメリットもたくさんあります。
語学を含む専門スキルの向上


社会人になってから短期語学留学することで、専門スキルの向上が期待できます。
語学力の向上はもちろんですが、留学先での仕事経験や国際的な知識・経験なども含まれます。
これらは、将来のキャリアアップやビジネスのグローバル展開などに役立つことが期待されます。
中国企業とやり取りは多いのに、中国語が話せる人はごく少数。中国語が少しでも話せると、会社で重宝される可能性は高いです。
キャリアアップ


留学先で学んだことを自分のキャリアに活用することができます。外国語のスキルを向上させることで、仕事においても活用することができるようになります。
また、留学先の国での商談やビジネスマナーの習得など、仕事において役立つ経験やスキルを身につけることもできます。
今は中国と取引する企業が多いので、中国語が少しでも話せると、交渉にプラスに働くかもしれません。



私も中国出張に行ったときに、現地の人と中国のことをいろいろ話したら、好意的に接してもらえました。
新しい人脈


留学先で出会う人たちは、将来のキャリアに役立つかもしれません。留学先で他の留学生や地元の人々と交流することで、国際的な視野を持った人脈を広げることができます。
また、留学先で働いている人々との交流もあり、将来のキャリアアップに役立つこともあります。



中国は駐在員として働いている人も多いので、現地で働く日本人と交流する機会も多いです。
文化体験


留学先での新しい文化体験は、人生を豊かにすることができます。
社会人になってから短期語学留学することは、自分自身の文化に囲まれた環境から脱却し、外国の文化を直接体験することができるメリットの一つです。
留学先での文化体験は、自分自身の意識を高めると共に、他の文化に対する理解を深めることができます。
また、留学先で出会ったローカルの人々との交流を通じて、新たな視点を得たり、異文化コミュニケーションのスキルを向上させることができます。
中国留学を検討するなら


短期留学のメリット、デメリットを知った上で、「やっぱり留学してみたい」と思ったら、具体的に調べてみましょう。
- 地域(都市 or 郊外)
- 大学
- 留学する期間
などにより、費用が異なります。都心の学校は費用は高いですが、交通網が充実しており、週末のアクティビティに困ることはありません。
とにかく中国は広いですから、地域によって雰囲気も違いますし、食文化も気候もさまざま。複数の学校を見ながら、留学の可能性を探ってみてください。
- 毎日留学ナビ:5日間から行ける短期プランから、長期で学ぶ本科留学まで、様々なプランあり。
- 日本アジア文化センター:中国の各大学の詳細が掲載されています。
- 日本中国友好協会:中国政府奨学金の情報が掲載されています。
海外駐在を希望してみるのも、一つの方法
仕事をやめて留学するのは、一定のリスクが伴います。
特に20代、30代は、気力・体力もあり、一番仕事が忙しい時期でもあります。もし中国に興味があるなら、海外駐在を希望してみるのもいいかもしれません。
仕事をやめずに収入源を確保した状態で、中国で数年間暮らすことができます。
短期留学と違い、駐在となると2年以上滞在することになりますので、勇気のいる決断ではありますが、20代や30代で一度海外で働いてみるのは、いい経験になるはずです。
私は外資系企業で中国人と一緒に働いた経験がありますが、仕事に対するやり方は日本人とは違うと感じました。「日本人の働き方はヘン」といっても、実際に海外の人と働いてみないと、何がヘンなのか理解しづらいです。
留学するもあり、海外駐在してみるもありです。
おわりに
この記事では、社会人が中国に語学留学するメリット、デメリットを紹介しました。
私は中国短期留学して良かったと思っていますが、仕事をやめて留学するのは勇気がいりました。当時の私は仕事に疲れていたので、いいリフレッシュにはなりましたが、収入が絶たれるのはやはり不安が伴います。
昔はオンラインで学べる時代ではありませんでしたが、今は現地の中国人からオンラインで中国語が学べる時代です。中国語を日本で少し学んでみてから、留学を本格的に検討してみてもいいかもしれません。
私も社会人になってから中国語を学び始めた一人です。もし興味があれば、中国語にチャレンジしてみてくださいね。