中国語と英語、どちらが難しい?|中国語の方が簡単だと思う3つの理由

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中国語と英語、どちらが難しいですか?

この記事では「中国語と英語、どちらが難しいか」という疑問について考えていきます。

一般的に英語が世界共通語とされ、多くの人が英語学習に取り組んでいますが、実は日本人にとって中国語の方が習得が容易な場合があります。

今回は、英語と中国語を両方勉強した体験から、「中国語の方が簡単」だと思う理由について、詳しく解説していきます。

これから中国語を始めようとしている方は、この記事を参考にしてみてください。

筆者について
  • 29歳で中国語学習をスタート
  • 半年間中国留学経験あり
  • 仕事で中国出張も経験
  • HSK6級合格
目次

英語より中国語の方が簡単と感じる理由

英語と中国語の両方を勉強してわかった、「中国語の方が簡単」と感じる理由は以下のとおりです。

漢字を使う

日本人にとって、英語よりも中国語の方が簡単に感じる理由は、漢字を使うことにあります。日本語にも漢字がありますが、中国語の漢字は、より直接的で覚えやすいと感じる人が多いです。

日本語の漢字と比較して、中国語の漢字は発音と意味が一致しているため、発音と意味を同時に覚えることができます。また、中国語の漢字は、日本語の漢字よりもシンプルで書きやすいと感じる人が多いです。

一方、英語のアルファベットは、発音とスペルが一致していないことが多いため、覚えるのが難しいと感じる人が多いです。また、英語の発音も日本語とは異なり、独自のルールがあるため、発音を覚えるのも大変です。

このように、中国語の漢字が覚えやすいため、日本人にとって英語よりも簡単に感じるのです。

ちなみに英語圏の人にとっては、中国語は非常に難しい外国語といわれています。その理由は漢字を使うからです。

参考:12 Hardest Languages to Learn for English Speakers Ever

語彙が似ている

日本人にとって「英語より中国語の方が簡単」と感じる理由のひとつに、語彙が似ていることが挙げられます。

例えば、「学校」は日本語でも中国語でも同じように「学校」と書きますし、日常生活でよく使われる単語も似ていることが多いです。

また、日本語は古くから漢字を用いることが多かったため、中国語との共通点が多いです。

このように中国語には、すでに日本語で知っている語彙が多いため、学びやすいと感じることがあるのです。

文法がわりと単純

中国語の文法が単純であることです。英語のように、文法ルールに例外がたくさんあるわけではありません。

例えば、中国語では、動詞は一定の形で使われ、過去形や現在形の変化がありません。

英語で文法の理解に苦労した人には、中国語は比較的容易に感じるかもしれません。

長文読解が簡単

日本人にとって、中国語の方が英語よりも読解が簡単です。その理由は、やはり文字が漢字であるためです。

漢字は視覚的に分かりやすく、英語のようなアルファベット文字よりも理解しやすいと感じる人が多いでしょう。

また、中国語の文法も比較的単純であり、英語のような複雑な文法規則がないため、文を読むときの混乱も少ないです。

外国人向けの中国語検定試験である『HSK』は、世界中の中国語学習者が受験していますが、他の国の人に比べると、日本人は長文読解で高得点を取りやすいです。

英語の本を読むより、中国語の本を読む方が簡単ですよ。

日本人にとっての中国語の難しさ

日本人にとって、中国語は比較的簡単な外国語ですが、難しい点もあります。

日本語にない発音が多い

日本人が中国語の発音に苦戦する理由は、発音のルールが日本語と異なるためです。

中国語は声調言語であり、同じ音素でも声調が異なる場合は異なる意味を持ちます。(日本語でいう「はし(箸)」と「はし(橋)」、「かき(牡蠣)」「かき(柿)」のような違いがたくさんあります。)

日本語にはない声調を区別する必要があるため、初学者にとっては発音が難しいと感じるかもしれません。

また、中国語には日本語にない音素があるため、その発音を習得するのも難しいと感じる人が多いかもしれません。

しかし、これらの問題は練習によって克服できます。中国語の発音はルールに基づいて学ぶことができ、実際に話してみることで徐々に習得できます。

中国語の学校に行くと、最初は「発音練習」がメインになります。

リスニングは難しい

日本人にとっては、中国語のリスニングは難しく感じます。

同じ漢字を使っても、中国語では音節によって発音が大きく変わるため、日本語とは全く異なる発音になります。

例えば、「工作」という漢字は、中国語では「gōng zuò」と発音しますが、日本語で同じ漢字を読むと「こうさく」となります。

つまり、同じ漢字でも発音がまったく異なるので、海外の中国語学習者と同じようにリスニングの訓練が必要になります。

「読む」のが簡単なので、「聞く・話す」が余計に難しく感じるんですよね…。

学習環境が充実していない

英語と比較すると、残念ながら中国語の学習環境は充実していません。

英語と比べると中国語を習えるスクールは少なく、オンラインで学べるスクールも限られています。

また、中国語学習に適したアプリも少なく、無料のアプリも使い勝手に問題がある場合があります。

これに加えて、学習仲間を探すのも難しいです。中国語を話す人が周りにいない場合は、練習相手を見つけることができないため、独学が進まなくなってしまうことがあります。

モチベーションをいかに維持するかが、ポイントです。

日本人が中国語を学習する際のポイント

これから中国語を学ぶなら、以下の点を意識してみてください。

発音を重視する

中国語は、発音の正確さが非常に重要です。

漢字が同じでも、発音が異なる単語がたくさんあります。正しい発音を覚えるためには、まず基本的なピンインをマスターすることが必要です。

日本語にはない発音が中国語にはたくさんあるので、中国人のネイティブから正しい発音を最初に習うのが、短期習得のコツです。

文法を理解する

レベルに合わせて、文法の学習を進めましょう。

中国語の文法は単純なため、日本人が理解しやすいとも言われていますが、最初から上級レベルの文法を理解しようとはせず、レベルに合わせて文法を学んでみてください。

レベルに合わせて文法を学ぶなら、中国語検定試験(中検)のテキストを利用するのがおすすめです。レベルに合わせて文法を学ぶことができます。

中国語検定公式サイト:http://www.chuken.gr.jp/

聴解力を鍛える

中国語を学ぶ上で聴解力を鍛えることは非常に重要です。まずは、中国語の音声に慣れることが大切です。

日本語にはない音が多く、発音が難しいため、正確な発音を聴き分けることが必要です。

また、自然な会話を聞いてリズムやイントネーションを身につけることも大切です。映画やテレビドラマを見たり、音声教材を使って繰り返し聴くことで、聴解力を向上させることができます。

さらに、中国語のニュースやラジオを聴いて、リアルな中国語を聴き取れるようにしましょう。

中国語のリスニング力を鍛えるなら、YouTube がオススメ。

実践を積む

中国語を学ぶ場合、教科書だけでは十分な実力は身につきませんし、教科書だけでは面白くありません。

実際に中国語を使う機会を増やし、実践的な練習をすることが重要です。

中国旅行、中国出張、中国語圏への短期留学など、中国語を使う機会を積極的に作りましょう。

お住まいの地域の国際交流センターで中国人の方と話す機会があれば、そういう機会を利用してみるのもいいかもしれません。

いわゆる「ガチ中華」のお店に行ってみるのもおすすめですよ。

おわりに

この記事では、日本人にとって「中国語の方が英語より簡単」な理由を紹介しました。

中国語は英語に比べると簡単とはいえ、英語と比べると学習環境が充実していないので、継続して学習するのが難しいと感じるかもしれません。

学習を継続するには、具体的な目標を立てるのが有効です。具体的な目標を立てたら、あとはそれに向かってコツコツ学習するのみです。

私は29歳から中国語学習を始めましたが、時間さえあれば何歳からでも始められます。ぜひチャレンジしてみてください。


中国語を本格的に勉強してみたい人は、下記の記事も参考にどうぞ。

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