中国出張に必要な持ち物を準備することは、快適な出張を送るために欠かせません。
しかし、何を用意すれば良いのか分からず、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、中国出張の経験がある筆者が、中国出張で失敗しない持ち物リストを紹介します。
中国出張で必要な持ち物が何か分からない方や、これから中国出張を控えている方は必見です。
ぜひ、この記事を参考に、持ち物のことで悩むことなく、現地でのビジネス成功に向けて準備を進めていきましょう。
中国出張に持っていくべき持ち物リスト

それではさっそく、中国出張に持っていくべき持ち物を紹介します。
- パスポート、ビザ
- 現金やクレジットカード
- 携帯電話、スマートフォン
- PC, VPN
- 電子機器の充電器、アダプター、変換プラグ
- 海外旅行保険の保険証券
- 現地の連絡先
- 薬、健康用品、生理用品
- 翻訳アプリ
- 名刺、筆記用具、メモ帳
- ウェットティッシュ、ハンカチ
- 着替え、下着、靴下
- 日本食(カップ麺、みそ汁、煎餅など)
- 折り畳み傘
- 息抜きになるアイテム(本、ゲームなど)
- 地球の歩き方
パスポート、ビザ
中国出張において最も重要な持ち物は、パスポートとビザです。
パスポートは、中国での身分証明書として不可欠なものであり、ビザは滞在許可証として必要になります。
ビザには種類があり、出張目的に応じたものを取得する必要があります。
また、ビザの有効期限を過ぎてしまうと、再入国ができなくなるため、注意が必要です。
パスポートとビザは、出張前に確認し、不備がないことを確認することが大切です。
現金やクレジットカード
中国出張においては、現金やクレジットカードも必要不可欠な持ち物です。
ただし、中国ではVISAカードが使用できない場合があるため、銀聯カードを作って持っておくと安心です。
銀聯カードは、三井住友銀行や三菱東京UFJ銀行で作ることができます。
スマートフォン、ポケット WiFi
中国でスマートフォンを使用する場合、高額なローミング料金がかかる可能性があります。また、中国国内のインターネット制限も厳しく、一部の外国のウェブサイトやアプリが利用できない場合があります。
そのため、グローバルWiFi 等のポケットWi-Fiを使うことで、現地のインターネット回線を利用し、高額なローミング料金を回避することができます。
PC
会社で使用しているPC を使う場合、現地法人社内では利用可能だと思いますが、ホテルでは使えない場合があります。
その場合も、グローバルWiFi 等のポケットWi-Fiを使えば、ホテルでもPCを使うことができます。
※ 社外での業務用PCの使用については、会社の規則に従うようにしましょう。
電子機器の充電器、アダプター
日本の電圧は100Vですが、中国は220V です。
スマホ、タブレット、デジカメ、ノートPC、電気シェーバーなどは、100~240Vまで対応で、変圧器不要なものがほとんどです。
ただし、国内の多くのドライヤーは100Vなので、中国で利用する際は注意が必要です。海外対応のドライヤーを持参するようにしましょう。
コンセントについては、日本と形状が同じなので、変換プラグは不要です(ただし、現地に行けば分かりますが「グイグイッ」と押し込む必要はあります。)
海外旅行保険の保険証券
出張の場合は、会社で海外旅行保険に加入しているはずですので、保険証券を持参するようにしましょう。
中国語で記載された、現地の連絡先
滞在するホテルの住所、地図(中国語)
中国語で書かれた「滞在するホテルの名前」と「住所」を準備しておきましょう。
中国では英語は通じないと思っておいた方がよいです。
現地の空港に到着したら、タクシーでホテルに向かいますが、中国で書かれた住所と地図を見せるのが無難です。
たとえば、北京の三里屯にあるインターコンチネンタルホテルなら、ホテル名は「北京三里屯通盈中心洲际酒店」と中国語名をメモしておきましょう。
タクシーの運転手は、中国語のホテル名しか理解しない可能性が高いです。
タクシーを下車する際、領収書をもらえるはずですが(社内での旅費精算で必要ですから、取っておきましょう)、もらえないときは「请给我发票」と伝えてください。
現地オフィス連絡先
何か困ったことがあった場合は、現地法人(現地オフィス)の人に連絡をするようにしましょう。
連絡先は、出張前に入手しておくことをおすすめします。現地オフィスに日本人の駐在員がいる場合は、その方の電話番号を聞いておくと安心です。
現地の日本大使館、領事館の連絡先
現地の大使館、領事館に連絡するほどのトラブルに巻き込まれたくはないですよね。ただ、万一に備えて、日本大使館、領事館の連絡先を調べておくと安心です。
特に中国郊外の都市に出張する場合など、不安を感じる場合は、調べておくとよいでしょう。
在中国日本大使館公式サイト:https://www.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/aboutus.html
薬、健康用品、生理用品
体調が崩れた際には、医薬品や健康補助食品を持参しましょう。女性の場合には、生理用品も準備しておきましょう。
現地での調達が難しい場合もあるため、旅行前にしっかり準備しておくことをおすすめします。
お酒に弱い人は、現地での宴会参加に備えて、飲み過ぎ&二日酔い対策の薬も持参しておくとよいでしょう。
翻訳アプリ
中国では、日本と同様、英語はほとんど通じません。
英語も中国語もほとんど分からない場合は、POCKETALK(ポケトーク)のような翻訳アプリがあると安心です。
名刺、筆記用具、ノート
会議や商談に備えて、名刺や筆記用具、ノートも持参するようにしましょう。
ティッシュ、ハンカチ、ウェットティッシュ
中国のトイレには、ハンドドライヤーはありません。また、トイレットペーパーがない場所もあります。
ハンカチやティッシュは持参しておくとよいでしょう。
また、飲食店に行く際、皿が汚れているときにもティッシュがあれば皿を拭くこともできますので、安心です。
加えて、パンデミック以降、除菌を意識する人も増えていますので、除菌したい人はウェットティッシュも持参しましょう。
着替え、下着、靴下
旅行に行くのと同様、滞在日数にあわせて着替えを準備しましょう。
日本食(カップ麺、みそ汁、煎餅など)
中国の現地料理は、比較的日本人の口に合うと思いますが、現地での食事に不慣れな場合や、現地の食材や調味料が自分に合わない場合もあるため、自分で調理できるものを持参すると安心です。
フリーズドライのご飯や、カップラーメン、みそ汁なら、ホテルの部屋でも食べられるので、外に出るのが面倒なときに便利です。
現地にもカップラーメンはありますが、味付けが日本とは異なります。
折り畳み傘
中国は地域によって気候がかなり異なりますが、折り畳み傘は持っておくと安心です。
息抜きになるアイテム(本、ゲームなど)
滞在期間が長い場合は、息抜きになるアイテムも持参して、現地での生活を乗り切りましょう。
ビジネスの移動や待ち時間が多いため、空いた時間に自分の好きな本を読んだり、Kindleで気になる書籍をダウンロードして読んだりすることで、ストレスを解消することができます。
私は Kindle Paperwhite を利用していますが、非常に軽く、持ち運びが苦になりません。

地球の歩き方
大都市であれば、地球の歩き方でカバーされています。現地の地図が載っているので、あると便利です。
(「北京」「上海」「大連」「広州」は、地球の歩き方でカバーされています。)
おすすめのレストラン情報や観光地が載っているので、地球の歩き方を片手に現地滞在を楽しみましょう。


注意したいこと
最後に注意点を紹介します。
中国では、Google、LINE、 Facebook などは使えない
中国出張時には、LINEやFacebookなどの一部のSNSは中国国内では使用できないことに注意が必要です。
そのため、出張前には現地で使用できるコミュニケーションツールを確認することが重要です。
中国国内では、WeChat(微信)やQQ(音声通話)などのアプリが広く利用されています。
また意外な盲点としては、Google も使えません。「何か困ったらGoogleに聞く」のが当たり前の日本人にとって、Google が使えないのは致命的です。
現地では、Yahoo Japan や「百度(バイドゥ)」を使うようにしてください。
家族との連絡方法を決めておく
中国出張時には、LINEや Facebook といった SNS が使えないことを想定して、家族との連絡方法を決めておくことが重要です。
最近は家族とのやり取りに E-mail を使う人は少ないですが、E-mail を使ってもいいかもしれません。
「英語は通じない」と思っておいた方がいい
中国出張時には、英語が通じないことに注意が必要です。中国では、英語を話す人が限られています。
そのため、現地での交通や飲食店などの利用においては、英語でのコミュニケーションが難しい場合があります。
先ほどお伝えしたように、中国ではGoogleが使えず、Google翻訳も使えません。英語や中国語が苦手な場合は、POCKETALK(ポケトーク)のような翻訳アプリを持参しておくと安心です。
中国語は発音が難しいので要注意
現地でのコミュニケーションに不安がある場合、簡単な中国語会話集を持参する人もいると思いますが、中国語は発音が難しいので要注意です。
ガイドブックには、よく「カタカナ」読みが付いていますが、カタカナ読みで発音しても、ほとんど通じないと思います。
中国語の会話集を利用する場合は、日本にいる間に中国語の発音を音声で確認しておくようにしてください。
おわり
この記事では、中国出張に持っていくべきアイテムを紹介しました。
現地で調達できるものもありますが、今回紹介したものは現地調達が難しいものがほとんどです。
また、語学に関しては、英語はほとんど通じませんのでご注意ください。現地ホテルの場所は、英語ではなく、中国語でメモしておくようにしましょう。
一路平安!