中国語の勉強を始めると、覚える必要が出てくるのが『世界の国名』。
日本、中国だけでなく、アメリカ、ドイツ、フランスなど、海外の国名は会話でよく使います。ニュースでもよく出てきますしね。
また、中国語の検定試験でも、主要な国名は試験によく出てきますので、覚えておいて損はありませんよ。
そこで今回は、中国語初心者の方に向けて、最初に覚えておくべき国名と海外の言語名を中国語で紹介します。

発音も覚えておいてね。
最初に覚えるべき、海外の国名・言語名12選


それではさっそく、国名を紹介します。
中国
日本語 | 中国 |
中国語 | 中国 |
ピンイン | Zhōng guó |
まずは「中国」から。「中国」の発音は、『Zhōng guó』です。カタカナで書くとすれば「ジョングオ」になります。
発音は難しくないので、サクッと覚えてしまいましょう。
『中国語』を中国語では、「汉语(Hànyǔ)」または「中文(Zhōngwén)」と言います。この単語もよく使いますから、ぜひ覚えておいてくださいね。
日本
日本語 | 日本 |
中国語 | 日本 |
ピンイン | Rì běn |
お次は「日本」。発音は『Rì běn』で、カタカナで書くとすれば「リーベン」になりますが、カンタンそうに見えて、この発音は難易度が高いです。
「リーベン」というカタカナ発音は正しくありません。「リー」の発音が特に難しいです。
参考書に発音方法が掲載されていたら、それを見ながら口の形、舌の位置をしっかり学習するようにしましょう。
「日本」という単語は、会話の中でも頻繁に出てきますので、絶対に発音できるようにしておいてくださいね。



「日本語」を中国語で言うと、『日语(Rìyǔ)』。
アメリカ
日本語 | アメリカ(米国) |
中国語 | 美国 |
ピンイン | Měi guó |
次はアメリカ。日本語では「米国」と書くことも多いですが、中国語でアメリカは『美国』と書きます。
「美国」ではないので間違えないようにしてくださいね。
発音は『Měi guó』、カタカナで書くと「メイグオ」です。この発音は難しくありませんので、特に問題はないでしょう。
韓国
日本語 | 韓国 |
中国語 | 韩国 |
ピンイン | Hán guó |
次は「韓国」。韓国は『Hán guó』と書き、カタカナでは「ハングオ」。
「韓国」という単語も意外とよく使いますから、覚えておいてくださいね。
漢字は日本語と似ていますが「韓」の字は簡体字で書くと「韩」になります。少し違うので、簡体字で書くときは気をつけましょう。
「韓国語」を中国語で言うと『韩语(Hányǔ)』になりますが、中国語を意味する『汉语(Hànyǔ)』と発音が似ているので要注意です。
アクセントが違うので、慣れてくれば間違えることはありませんが、初心者のうちは「汉语」と「韩语」を聞き取るのが難しいかもしれません。
ドイツ
日本語 | ドイツ(独) |
中国語 | 德国 |
ピンイン | Dé guó |
次はドイツ。ドイツは中国語で『德国』と書きます。日本語だと「独」と書くこともありますが、中国人には通じませんのでご注意を。
発音はそんなに難しくないですが、「Dé」の発音は「デ」ではありません。中国語の参考書等で「Dé」の発音をチェックしておいてください。
中国語で「ドイツ語」は『德语』といいます。
イギリス
日本語 | イギリス |
中国語 | 英国 |
ピンイン | Yīng guó |
これは簡単ですね。中国語でイギリスは『英国』です。
発音も難しくありませんので、サクッと次にいきましょう。
フランス
日本語 | フランス(仏) |
中国語 | 法国 |
ピンイン | fǎ guó |
フランスは『法国』です。日本語では「仏」と書きますが、中国語では通じません。
中国語で「フランス語」は『法语』といいます。「仏語」ではありません。
イタリア
日本語 | イタリア(伊) |
中国語 | 意大利 |
ピンイン | Yì dà lì |
次はイタリア。中国語だと『意大利』と書きます。発音は「イーダーリー」です。何となく「イタリア」という発音と似ていますよね。
漢字だけ見ても、”イタリア感” はないですね。
ロシア
日本語 | ロシア(露) |
中国語 | 俄罗斯 |
ピンイン | é luó sī |
今回紹介した国名で、個人的には一番難しいと思うのがロシアです。
中国語で書くと『俄罗斯』で、発音はカタカナで表すのが難しいですが、「ウルォスー」に近いです。
「é」の発音が難しいので、これも中国語の参考書等で確認して発音練習してみてくださいね。
「ロシア語」は中国語で『俄语』と書きますが、これも発音が難しいです。
ちなみに「ソ連」は中国語では『苏联(Sūlián)』と書きます。
スペイン
日本語 | スペイン |
中国語 | 西班牙 |
ピンイン | Xī bān yá |
さて、残りの国はあと3つ。
「スペイン」は中国語で『西班牙』と言います。日本語でも、スペインを「西」と書きますよね。
スペイン語は「西語」でも通じるようですが、正確に言うと『西班牙语』です。
シンガポール
日本語 | シンガポール |
中国語 | 新加坡 |
ピンイン | Xīn jiā pō |
シンガポールは、中国語では『新加坡』と書き、発音は「シンジャーポー」です。
この発音は簡単です。
シンガポールは中華系の人も多く、英語のほかに中国語も広く使われています。
これから中国語を習う人はいつかシンガポールに行く機会もあるかもしれませんね。私も行ってみたいです。
台湾
日本語 | 台湾 |
中国語 | 台湾 |
ピンイン | Tái wān |
最後は「台湾」ですが、漢字は日本語と同じ『台湾』ですし、発音も超簡単。
発音は「タイワン」ですが、声調に気をつけて覚えてくださいね。
※ 台湾で使われる漢字は繁体字です。



台湾の中国語を習いたい人は、中国語のテキストではなく、下記のように「台湾華語」と書いてあるテキストを選んでね。
中国語の地図帳・マップがあると便利


中国語では、海外の地名もすべて漢字表記です。
日本語では、海外の地名はカタカナで書いてありますが、中国語になると、それがすべて「漢字」に。
中国の地名なら、漢字で書かれていてもすんなり理解できますが(北京、上海など)、海外の地名を中国語で書かれると、途端に分からなくなります(ニューヨークは「纽约」、サンフランシスコは「旧金山」)。
海外の地名に興味がある方は、中国語の地図帳やマップを持っておくと便利です。



部屋に世界地図を貼って、ぼーっと眺めるのもアリ。
私も昔は自分の部屋に地図を貼っていました。
中国に行く機会がある人は、現地の書店でぜひ探してみてください。
東京近郊にお住まいの方なら、神保町にある「内山書店」「東方書店」で探してみるとあるかもしれません。
amazon 等のインターネットで購入する場合は、「中国地图」「世界地图」というキーワードで探してみれば見つかるかもしれませんが、値段が高いので、あまり強くは勧められません…。
おわりに
この記事では、中国語初心者が最初に覚えておくべき世界の国名を紹介しました。
日本語だと、ドイツを独、フランスを仏、アメリカは米、と書きますが、中国人には通じません。
ドイツは「德国」、フランスは「法国」、アメリカは「美国」です。
ついでにいえば、歴史に出てきた「日独伊三国同盟」は、中国語だと「德意日三国同盟条约」となります。
今回紹介した中で発音が一番難しいのは「ロシア」です。何回か発音を練習してみてくださいね!