外資系IT企業のエンジニア「平均勤続年数5年」は短すぎ?長すぎ?

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外資系IT企業へ転職を考えています。
勤続年数3年で転職するのは「飽きっぽい」と思われるでしょうか?

この記事では、こんな疑問に答えます。

この記事で分かること

  • 外資系IT企業の勤続年数
  • 転職で重要なのは、勤続年数ではない

日本では、転職回数が多いと「飽きっぽいと思われるのではないか?」と、我慢して働き続けている人も多いのではないでしょうか?

そもそも「飽きっぽい」と思われるラインは、日本と海外ではかなり違います。

この記事では、外資系企業への転職を考えている方に向けて、「外資系企業の勤続年数」と「外資系企業で働き続けるのに、勤続年数よりも大切なこと」を紹介します。

外資系企業でも長く働き続けられますが、長く働きたいなら気をつけるべきこともあります。

あなたが希望の年数まで働き続けられるように、この記事を参考にしてもらえたら嬉しいです。

目次

外資系IT企業の勤続年数に、ビックリした話

私は以前、某外資系IT企業で働いていました。

その会社の全社ミーティングで、社長がこう言いました。

この会社の平均勤続年数は5年程度だが…。」

えっ、5年!?

私は「短すぎじゃない?」と感じたと同時に、「この会社、ヤバいんじゃないか?」と不安に感じたのを覚えています。

しかし、よくよく調べてみるとIT企業の平均勤続年数が5年というのは、驚くほど短いわけではないことがわかりました。

外資系IT企業の平均勤続年数「5年」は短くない理由

現在、IT業界をリードしているのは、アメリカと中国ですよね。

アメリカと中国のIT企業で働く人は、どのくらいの年数で転職しているのか、ちょっと見てみましょう。

アメリカIT企業の平均勤続年数は3年

まずはアメリカ。

2018年に Business Insider が発表した記事によれば、大手IT企業の平均的な勤続年数は約3年でした。

日本人の感覚からすると、驚くほど短いですね。

ちなみに 米国労働統計局の報告 によると、IT企業を含めたアメリカ国内企業における平均勤続年数の中央値は、2020年1月時点では4.1年です。

これらの数値を見ると、「平均勤続年数が5年」というのは、アメリカでは全然驚くべき数字でないことが分かります。

「アメリカ人は、人生で10回転職する」と言いますが、1つの職場に4年在籍したとして人生で40年働くとすれば、「10回転職する」というのは合点がいきます。

中国IT企業の平均勤続年数は2年

次に中国の数字も見てみましょう。

三言财经の記事によれば、大手中国IT企業の平均勤続年数は約2年です。

アメリカの数字に驚いている場合じゃないですね。

中国の大手IT企業の平均勤続年数

「石の上にも三年」なんて言っている場合ではありません。

より高い年収を求めて、サクッと転職していくのが中国のエンジニア。

中国のIT業界は、ご存じのように「超」がつくほど急成長しましたが、人材の入れ替わりスピードも驚異的に速いです。これは、中国のIT産業が急速に発展した要因の一つかもしれませんね。

今や中国の「トップIT職」の年収は、日本の年収より高いです(下記、ピンクが日本、青が中国。)

引用:2022年ヘイズアジア給与ガイド

もはや「勤続年数5年」というのは、長すぎに思えてきます。

日本のインターネット関連企業の平均勤続年数は約4~5年

では最後に、日本のIT企業の平均勤続年数を見てみましょう。

厚生労働省「平成30年度用全国産業別平均一覧表」によれば、情報通信業の平均勤続年数は12.9年

ただ、インターネット関連企業に絞ってみてみると、平均勤続年数は4~5年です。

会社名平均勤続年数平均年齢
楽天グループ4.534.2
Zホールディングス(Yahoo)9.842
ディーエヌエー536.1
ガンホー・オンライン・エンターテイメント840.2
エムスリー3.534.5
サイバーエージェント633.2
ミクシィ4.335
メルカリ2.232.4
クックパッド2.834.1
引用:金融庁「EDINET

これらの調査結果から、IT業界で「平均勤続年数5年」というのは決して短いとは言えないと言えるのではないかと思います。

なぜ海外の人は数年で転職するのか?

それにしても、なぜアメリカや中国では、こんなにも短期間で転職していくのでしょうか。

終身雇用ではないから

海外には終身雇用という考え方はありません。

その職場に長くいても「得られるものはない」と思ったら、スキルアップと高い給料を求めて転職します。

長く働き続けたいなら、スキルアップできない会社に長くいてもメリットがありません。

この場合の「長く働き続ける」というのは「1社で長く働き続ける」という意味ではなく、「人生において」長く働き続けるという意味です。

アメリカのIT企業ではレイオフ(リストラ)が多いですが、レイオフの対象になりやすいのは給料に見合うパフォーマンスが出ていない人です。

積極的にスキルアップをして自分の市場価値を高めておかないと、そのうち仕事が見つからなくなります。

年功序列ではないから

転職するもう一つの理由は、年収を上げるためです。

海外には年功序列という概念はありませんから、一社で長く勤めたからといって給料が上がるわけではありません。

一方で実力主義なので、若くても年収アップは十分可能です。

特にIT業界では、30代は一定の知識と経験があるので市場価値が非常に高いです。

自分の市場価値が高いときに年収を上げておきたいと考えるのは、当然ですよね?

そのため、20代~30代のエンジニアは、年収を少しでもあげるために積極的に転職します。

退職金制度がないから

海外には退職金制度もないところがほとんど。

日本人の中には退職金を期待して一社で働き続けている人もいると思いますが、退職金がなくてもその会社で定年まで働き続けたいと思う人はどれだけいるでしょうか。

海外の人は一つ会社にとどまって働くことに金銭的なメリットはないので、そこまで一つの会社にこだわりません。

勤続年数が長いのはマイナス要素だから

外資系企業では、同じ会社に長くとどまることは必ずしもポジティブに受け止められるわけではありません。

なぜなら、1つの会社に長く在籍していると、

  • キャリアアップに興味がない (=仕事に対して意欲的ではない)
  • 新しい仕事をする上で非常に重要な「柔軟性」や「オープンマインド」がない

と受け取られる可能性があるからです。

もちろんあまりにも無計画に転職することは評価されませんが、日本人が思っているほど海外では「一社に長く働き続けること」は重視されません。

人事異動がないから

海外の企業では、日本企業のような定期的な人事異動はありません。

日本企業は終身雇用制で、社員にいろんな仕事をやらせることで幅広い業務知識を身につけさせてきました(いわゆるジェネラリストの育成)。そのため同じ仕事を数年やっていると、別の部署への異動命令が下ることはありません

外資系企業の場合は終身雇用制ではなく、スペシャリストしか採用しません。会社の指示で全く違う部署に異動させられるようなことはありません。

たとえば、「人事担当」として入社したら、ずっと「人事担当」として働きます。「今の仕事に飽きてきて、他の職種もやってみたい」と思ったら、転職するしかありません。

ただし、本人の希望による社内異動は可能です。
異動したいポジションが空いていた場合、本人が異動願いを出して社内選考にパスすれば異動できます。

「一社で長く」ではなく「IT業界で長く」働くには

外資系IT業界なら、勤続年数3年で転職するのは一般的です。

学ぶものがないのにその職場にとどまり続けるのは、あなたにとってマイナスです。
優秀な人は「飛び級」するように、周りのペースにあわせて過ごすのは時間のムダかも…。

外資系IT業界で長く働き続けたいなら、下記の点を意識してみるといいかもしれません。

IT業界はこの先も明るい

まずいえるのは、IT業界はこの先も明るいです。IT人材不足は、日本だけでなく海外でも同じ。

IT業界の経験が少しあるだけでもかなり転職で有利な立場にいますから、ブラックなIT企業にいるならすぐに転職を考えてもいいかと思います。

IT関連の求人は山ほどありますから、ムダに我慢することはないですよ。

ブラックな企業で働いているなら、さっさと離れましょう。

20代~30代前半は技術習得をメインに

外資系IT企業に転職するなら、20代~30代前半のうちは技術習得をメインにキャリアを積むのをおすすめします。

私も20代の頃はいろんなプロジェクトに参加しましたが、ホント自分の未熟さを痛感する毎日でした。

「なんでこんなこともできないんだろう」「なんであの人はできているのに、自分はできないんだろう」と情けなく感じていました。

でも40代の今になって思えば、そんなの当たり前だったなと思います。大学卒業して数年しか働いてないんですから、できるわけないでしょ!

20代~30代前半の方で「自分の出来なさ過ぎに泣ける」と感じている方は、むしろ正常な感覚だと思います。

20代~30代前半は「学びの時間」だと思って、いろんなプロジェクトや仕事に関わりながら、あれこれ吸収していきましょう。

30代後半になって、活きてきますよ~。

30代は大規模プロジェクトに参加してみよう

チャンスがあるなら、30代で大規模プロジェクトに参加して経験を積んでいきましょう。

小規模プロジェクトなら数人で何とかできますが、大規模プロジェクトになると組織的にやらないとうまく回りません。特に立ち上げの時期は、大変ですよね。

40代以降になると、そういう大規模プロジェクトを任されたり、経験者の意見を求められる機会が増えるので、30代のうちに大規模プロジェクトを経験しておくといいですよ。

30代といえばプライベートで変化があったり、体力が若干落ちてくるので、健康管理には気をつけましょう。

技術者向きか、マネージャ向きか考えよう

IT業界で長く働くなら、自分は技術者向きか、マネージャー向きか意識しておくといいと思います。

技術系の仕事をしている人は「自分はマネジメントはやりたくない」という人も少なくありません。

でも、会社としては誰かしら技術の分かる人にマネジメントをしてもらわないと困るので、ある程度の勤続年数があるとマネージャーにさせようとします…。

もし本当にマネジメントはやりたくないと思うなら、全力でその分野の専門家としてのキャリアを積んでいきましょう。

マネージャになりたいと思っている方は、そんなに意識しなくてもなれると思います(人材不足なので)。

自分がどちらに向いているか分からないと感じる方は、『ミイダス』など無料の自己分析ツールを試してみるのもいいかもしれません。

あなたの経歴やスキルを入力すると、市場価値をデータ分析してくれるだけでなく、ビジネスマンとしてのスキルやパーソナリティー診断をしてくれますよ。

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まとめ:勤続年数を気にしているなら、転職しよう

この記事では、外資系IT企業で「勤続年数5年」は短くないことをお伝えしました。

IT業界は技術の変化が激しく、人材の入れ替わりも激しいのが特徴です。海外では、2~3年で転職する人も少なくありません。

IT業界は技術の変化が激しい分、新しい技術を身につけていれば20代、30代でも高年収が狙える業界です。

外資系IT企業でもエンジニア需要は常にありますので、気になる方はエージェントに登録してみて、外資系に転職したら年収がどのくらいアップするかチェックしてみましょう(すぐに転職する気がなくても、エージェント登録は可能です。)

あわせて、長く働き続けるためのキャリアプランも考えてみるのもおすすめです。時間があったらやってみてくださいね。

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