
外資系企業に、定年はあるの?
外資系企業への転職を考えている人なら、定年については気になるところですよね。
結論を先に言うと、定年は一応あります。
ただ、人によっては外資系企業で定年まで働くのは難しいかもしれません。
この記事では、これから外資系に転職しようか考えている20代、30代の人に向けて、次の点を解説します。
- 外資系の定年は何歳?
- 外資系に転職するなら考えておきたいこと
日本企業と外資系企業は、キャリアに対する考え方が異なります。
転職前に自分のキャリアを考えるときの参考にしてもらえたら、うれしいです。
海外の「定年」って何歳?


最近、日本では「人生100年時代」「定年70歳まで延長」などと言われていますね。
医療技術のおかげで長生きできるようになったものの、人間の身体能力が上がったわけではありません。
個人的には「年老いても、そんなに働けるものなのかな?」と思ってしまいます…。
それはさておき、海外の定年は何歳なのでしょうか。
Wikipedia によれば、世界の定年は60歳~65歳くらい。
(引用:https://en.wikipedia.org/wiki/Retirement_age)
「外資系企業の定年は?」というと、企業によって異なります。
私は外資系企業3社で働いてきましたが、定年まで働いている人は少数でした。
バリバリ働いている人もいましたが、みんながみんな、そんなに働けるわけではありません。
しんどそうな人も、いましたね。
外資系企業では、なぜ定年まで働くのが困難なのか?


外資系企業では、なぜ定年まで働く人が少ないのか?
その理由は、一言でいえば「結果がすべて」だからです。
結果さえ出ていれば、何歳まででも働けます。
外資系企業には、年功序列も終身雇用もありません。
年齢ではなく、「結果」で判断されます。
しかし現実的には、40代も後半になれば、誰もが体力の衰えを感じるはずです。
20代、30代のころは体力で乗り切れたことも、40を過ぎると「あれ?」と感じることが増えてきます。
私も、20代の頃は自分が老眼になるなんて思いもしませんでしたよ。
でも、「自分だけ例外的に老いない」なんてことはありません(笑)
人間の老化は、当然のこと。
でも会社では「結果がすべて」。
シニアになっても、体力に自信のある20、30代と同じ土俵で戦わないといけません。
求められる結果を出せないのであれば、自分の体力に合わせて仕事内容も変えるしかありません。
アメリカの「50歳以上の理想の仕事」から分かること


「年功序列」「終身雇用」というシステムのないアメリカでは、50歳以降の人はどんな仕事をしているのでしょうか。
Indeed社の「15 jobs for Men over 50」の記事には、50歳の以降の男性におすすめの仕事が紹介されていました。
50代以上におすすめの仕事は、大きく2つに分かれます。
- 豊富な経験が活かせる仕事
- 比較的誰でもできる仕事
20代の頃のようにポテンシャルで採用されるようなことはありません。
実績ベースで評価され、採用されます。
「豊富な経験が活かせる仕事」の方が、当然年収は高くなりますし、外資系企業が求めているものです。
外資系企業で働き続けたいなら、歳を重ねるほど『豊富な経験が活かせる仕事』をし続けていくのが重要。
そのためには、戦略的に経験を積み重ね、唯一無二のスキルを身につけていくことです。
実際、私が働いていた外資系企業でも、60歳すぎてもバリバリ働いている人が何人かいました。
とんでもなくエネルギッシュで、しかも人間的魅力があり、国内だけでなく、海外オフィスの人からも慕われる存在でした。
海外の20代エンジニアが「なんであの人は、あんなにエネルギッシュなの?20代の自分でも、あんなに働けないよ」と私に言ってくるほどでした(笑)
40代以降も外資系企業で働き続けるには


外資系企業で50代以降も働き続けたいなら、結構重要なのが『40代の過ごし方』です。
40代以降も外資系企業で働き続けるには、これまた大きく2つの道があります。
- マネジメント業務に徹する
- 上位レベルのスペシャリストになる
マネジメント業務で生き残る
40代以降の多くに期待されるのは、マネジメント業務です。
日本企業で言う「管理職」的なポジションです。
日本オフィスのトップとして、海外部門との交渉がメイン業務となります。
日本オフィスをまとめるだけでなく、海外オフィスとのディスカッションでは、積極的に日本オフィスの存在感をアピールしていく必要があります。
英語力は当然必要ですが、高い交渉力も求められます。
最高レベルのスペシャリストになる
マネジメント以外で生き残るなら、20代、30代から一目置かれる、社内で最高レベルのスペシャリストになることです。
経験は当然必要ですが、外資系企業は成果を重視しますので、肩書きに見合うスキルと実績が伴っていないとなれません。
シニアスペシャリストになるなら、外資系企業に入り、数年かけて『周囲から実力を認められるレベルになること』です。
交渉できる英語力を身につける
シニアレベルになると、社内の重要な会議に参加する機会も増えます。



グローバルの会議になりますので、英語力は必須。
英語で論理的に説明できるように、「ビジネスレベルの英語力」と「ロジカルシンキングスキル」を身につけておきましょう。
英語はすぐに身につくものではないので、仕事で英語を話す機会がない人は、オンライン英会話などを利用して、英語力を鍛えておくといいかもしれません。
外資系企業で働きたい20代、30代で考えておくべきこと


では最後に、20代、30代の人が外資系企業で長く働くとしたら、どんなことを考えておくとよいかを紹介したいと思います。
「終身雇用、年功序列、退職金」はないものと考えよう
外資系企業には、「終身雇用、年功序列、退職金」はありません。
「終身雇用、年功序列、退職金」はないものと考えて、キャリアプランや資産設計をしていくことをおすすめします。
この「3点セット」があることを前提に資産設計してしまうと(たとえばローンを組むなど)、定年になるまで働くのが前提になるので、50代でリタイヤしたくなっても、リタイヤできません。
この3点セットは、もはや時代に合っていないので、日本企業でもいずれなくなるでしょう。
日本企業に転職するとしても、「終身雇用、年功序列、退職金」は無い、と考えておくのが賢明です。
とりあえず「30代で達成したいこと」を考えよう
次に考えたいことは、自分のキャリアプランです。
といっても、あまりにも変化が激しい時代。
あまり先のことを考えても、時代の変化が激しすぎて、思ったようにはならないかもしれません。
とりあえず『30代が終わるまでに叶えたいキャリアゴール』を考えてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、起業家の平均年齢は43.5歳。
30代で思いっきり働けば、40代以降の道はおのずと見えてくるかもしれませんね。
「スキルアップは20代でやる」が最も効果的
スキルアップは、年齢関係なく必要です。
ただ、20代のうちにできるだけやっておくのが最も効果的です。
転職で「スキル」が評価してくれるのは、20代~30代前半まで。
歳をとるほど、転職で求められるのはスキルより「経験」です。
私も資格をいくつか取ってきて転職に活かしてきましたが、スキルが一番評価されたのは20代の時でしたね。
何の勉強したらいいか迷っていたら、とりあえず「英語」はやっておきましょう。
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日常会話を学んでも、正直言ってビジネスではあまり役立ちません。
おわりに
この記事では、外資系企業で定年まで働くことについて解説しました。
外資系企業は実力主義ですので、実力があれば何歳でも働けます。ただ実際は、定年まで働いている人は少数です。
外資系企業で働きたいと考えている人は、以下の3つを考えておくことをおすすめします。
- 「終身雇用、年功序列、退職金」はないものと考える
- 「30代で叶えること」を考える
- スキルアップは、20代でやる
外資系企業に最も採用されやすい年代は、20代後半~30代です。私も外資系企業に入ったのは、20代後半でした。
気になったら、外資系企業への転職も検討してみてください。
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