
外資系企業に興味はあるけど、合わなかったらどうしよう…
外資系企業と聞いて、どんなイメージがありますか?
「年収が高い」「英語が必要」「ドライ」など、いろんなイメージを持たれているかもしれません。
興味があっても、一度も外資系企業で働いたことがないと「自分に合わなかったらどうしよう」と不安になりますよね。
この記事では日本企業・外資系企業で合計20年以上働いてきた私が、『外資系企業に向いてる人・向いていない人』を紹介します。
日本企業と外資系企業はカルチャーが違いますが、人によっては外資系企業の方が働きやすいと感じると思います(私もその一人でした。)
ぜひこの記事を最後まで読んで、自分が外資系企業に合うか自己分析してみてください。
外資系企業が日本に進出するワケ


そもそも、なぜ外資系企業は日本にオフィスを構えるのでしょうか?
それは日本市場での販路拡大です。
日本で研究開発や製造を行うことは、ほとんどありません。
日本オフィス(あるいは日本法人)の主な業務は、日本市場向けのマーケティングや営業、日本人顧客に対するカスタマーサービスになります。
外資系企業に向いている人の7つの特徴


ここからは外資系に向いている人の特徴を紹介しましょう。
外資系企業に向いている人はこういうタイプの人です。
- やりたいことがハッキリしている
- 実力で評価されたい
- 裁量権を持って働きたい
- 合理的な働き方をしたい
- 海外の人と働いてみたい
- 語学に自信がある
- 年収を上げたい
では、一つずつ解説していきますね。
やりたいことがハッキリしている
外資系企業は、下記の意識が強い方に向いています。
- やりたいことがハッキリしている(スペシャリスト志向)
- 自分のキャリアは自分で選び取りたい
「スペシャリスト」と聞くと大変そうに聞こえるかもしれませんが、自分がやりたい仕事にトコトン突き進んでいけばいいだけ。
人事なら、人事のスペシャリストに。
マーケティングなら、マーケティングのスペシャリストに。
日本企業で「総合職」として入社すると、自分は一体何のスペシャリストか分からないかもしれませんが、同じ分野で5年以上働いていれば、すでにあなたはある分野のスペシャリストになっているはずです。
自分の仕事は自分で選びたいと思っている人にも、外資系企業は向いています。
日本企業は長いこと終身雇用制だったこともあり、社員のキャリアは会社が考えてくれました。そのため、自分のキャリアを考えることが苦手な日本人は少なくありません。
しかし海外には終身雇用制などありません。海外の人たちは皆、自分のキャリアは自分で考えて、キャリアアップしています。
実力で評価されたい
外資系は、成果主義です。
日本企業の年功序列的な給与体系に納得できない人には、外資系企業の方が働きやすいと思います。
年功序列といった考え方は外資系企業にはありませんから、年齢ではなく結果に応じて給料が決まります。
裁量権を持って、自由に仕事がしたい
外資系企業では、あなたの仕事内容と責任範囲が明確です。
若手社員であろうと、一定の裁量権があります。
物事を決めるのに上司に何でもかんでも確認する必要はなく、各社員の責任範囲がそれほど明確ではない日本企業とは対照的です。
日本企業では何でも上司に相談する雰囲気がありますが、外資系でそれをやると「幼稚」「未熟」な印象を持たれます。
年齢が若くとも、特定の分野のプロフェッショナルとして採用されているわけです。自分の業務であればプロ意識をもって自ら判断することが求められます。
合理的な働き方をしたい
外資系企業の意思決定は非常に合理的で、物事がスピーディに決まります。
なかなか物事が決まらない日本企業とは違うので、早いスピードに慣れない人には、外資系はツライかもしれません。
海外の人と働いてみたい、あるいは日本社会が合わない
外資系企業は、価値観の違いを楽しめる人には働きやすい職場です。
社員は多国籍で、価値観もさまざま。日本にいながらグローバルな価値観で働けます。
閉鎖的な日本社会に息苦しさを感じている人にも、外資系企業は向いていると思います。
語学に自信がある
外資系企業の公用語は、基本的には英語です。
海外オフィスとのやり取りもあり、ミーティングで英語を使用する場合もあります。
そのため、外資系企業には帰国子女の方も一定数います。英語力に自信がある人にはスキルを活かしやすい職場といえます。
(ただ、英語をほとんど使わない職種もありますし、意外かもしれませんが英語が苦手な人も結構います。)
年収を上げたい
職種にもよりますが、一般的に外資系企業の方が年収が高いと言われています。
- 外資系の平均年収:800万円
- 日系企業の平均年収:635万円
私は外資系企業で働いていましたが、確かに同じ職種でも外資系企業の方が年収が高く設定されていました。
外資系企業は年功序列ではないので、若い人ほど年収の高さを実感できるはずです。
最近ニュースでも多く取り上げられていますが、日本人の年収は低く、とりわけ若年層の年収は海外に比べてもかなり低いです。若い人ほど、外資系の方がメリットを感じられると思います。
外資系企業に向いていない人の6つの特徴


以上、外資系企業に向いてる人の特徴を紹介しました。
次は「向いていない人」の特徴を紹介していきます。
- 英語に拒否反応がある
- 自分の裁量で物事を決めたくない
- 同じ会社で長く働きたい
- プロセスを評価してほしい
- 幅広い業務を経験したい
- 残業代ありきで仕事している
英語に拒否反応がある
英語に全く興味がない、あるいは英語に拒否反応がある人には向いていません。
社内のマニュアルや全社メールは英語で書かれてありますので、英語に触れる機会はあります。
ただ、必ずしも高い英語力が必要というわけではありません。
20代~30代前半であれば、ジュニアレベル、スタッフレベルでの採用が多いので、英語での高い交渉力はあまり求められません。
日本企業向けの仕事をしている人(営業、サポートなど)も日本語ができればよいので、高い英語力はあまり求められません。
英語が得意でなくても、「英語を勉強したい」と思っているなら全く問題ありません。
英語は一度身につければ他の会社でも活かせるポータブルスキルですので、興味があればぜひ英語の勉強を始めてみてくださいね。
自分の裁量で物事を決めたくない
「自分で決められない・決めたくない」人は、外資系企業には向いていません。
先ほども書きましたが、日本企業では『上司に相談して決める』のが一般的ですよね。
でも外資系企業の場合は、自分で決めるべきものは自分の判断で決める必要があります。
何でもかんでも上司に「ホウレンソウ」するのが当たり前になってしまっている人にとっては、外資系企業で働くのはしんどいかもしれません。
同じ会社で長く働きたい
同じ会社で定年まで働きたいと思っている人には、外資系は向いていません。
『終身雇用は崩壊した』と言われているものの、日本企業は今でも終身雇用的な会社が多いです。また、転職は一般的になったとはいいつつもネガティブなイメージを持つ人もいますよね。
一方海外ではキャリアアップや年収を上げるために転職するのは一般的。
20年以上同じ職場で働いている人は少数派です。


結果よりもプロセスを評価してほしい
プロセスを評価してもらいたい人には、外資系企業は向いていません。外資系企業は結果重視です。
一方、日本企業はプロセスが評価される傾向にあります。
分かりやすい例が、残業です。
あなたは、外資系企業、日本企業のどちらで働きたいですか?
残業に対するイメージ
幅広い業務を経験したい
幅広い業務経験を積むことでキャリアアップしたい人は、外資系企業には向きません。
日本企業ではスペシャリストというよりも、ジェネラリストが重宝されます。
しかし、外資系企業ではジェネラリストは求められません。
外資系で求められるのはスペシャリストだけです。専門性がないと働き続けることはできません。
残業ありきで仕事をしている
先ほど紹介した通り、外資系企業では残業はマイナス評価です。
残業する人は「与えられた仕事が時間内に終わらない人」という印象を持たれます。
私がアメリカ出張したとき、そのオフィスでは夕方5時にはほぼ全員が退社していました(ただ出社時間も早くて、朝7時半頃から働く人も多かったですが。)
夕方5時まで残っていたら「時間内に仕事が終わらなかった人」的な視線で見られるので、出張中は私もそそくさと帰りました。
日本人が残業するのは、次のような理由があると言われています。
▼日本人が残業する理由
- 評価制度が「結果」ではなく「やる気」で評価される
- 基本給が低すぎて、残業しないと生活できない
日本で残業がなくならない理由については、日本人はムダに働きすぎ?|残業時間を減らす5つの方法 で詳しく紹介していますので、気になる方は参考にしてください。
外資系企業の特徴3つ


外資系企業で求められる人物像のイメージ、何となく湧きましたでしょうか。
これ以外にも、外資系企業には次のような特徴があります。
活躍している女性の割合が多い
ご存じのように、日本は女性の社会進出が世界的にみて非常に遅れている国です。


日本企業と比較すると、外資系企業では女性のマネージャーや役員が非常に多いと感じるはずです。「女だから」という目で評価されることはなく、シンプルに成果で評価されます。


上下関係がゆるめ
これは欧米諸国と日本の文化の違いですが、日本は非常に階層主義的であるのに対し、欧米諸国は平等主義的です。
欧米の企業では、上下関係が「ゆるい」です。
日本は、部活動に代表されるように1歳でも年齢が違うだけで上下関係が厳しいですが、欧米ではそういうことはありません。
「上司」の雰囲気は、日本企業と外資系企業ではかなり異なります。
パワハラ的な上司は、階層主義的な国ほど多いかもしれません。


呑みニュケーションがない
外資系企業では、定時になったらさっさと帰る人がほとんど。
仕事とプライベートをキッチリ分ける人が多いです。
外資系企業には『呑みニュケーション』文化はありません。
あの「ビール大国」ドイツでも、吞みニュケーション文化はありません。
上司が日本にいるとは限らない
上司が日本にいるとは限らないのが、外資系企業です。
上司がアメリカにいるのであれば、話ができるのは早朝だけ。
上司がヨーロッパにいるのであれば、話ができるのは夕方以降。上司と週に1回も話さないことは、フツーにあります。
そんな環境なので、上司がいちいち口出してくることも少ないですよ。
おわりに
以上、外資系に向いている人の特徴を紹介しました。
日本企業には日本企業の良さが、外資系企業には外資系企業の良さがあります。
この記事を読んで外資系企業に興味を持ったら、どんな求人があるのか調べるところから始めてみてください。
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