
外資系企業って、なんだかハードそうなイメージが…。
女性にとって働きやすいですか?
この記事では、このような疑問に答えます。
この記事で分かること
- 外資系企業は、女性にとって働きやすい
- 外資系企業で働く前に知っておきたいこと
- 外資系企業に向いていない人とは?
日本企業で働いている方の中には、「外資系企業で働くのは、何となく怖い…」というイメージを持っている方もいるかもしれません。
私はかれこれ10年以上外資系企業で働いてきましたが、外資系企業は女性にとって働きやすい職場だと思っています。
この記事では、なぜ外資系企業は女性にとって働きやすいと感じるのか、その理由を紹介します。
外資系企業に転職しようか迷っている方の参考になれば、うれしいです。
日本のジェンダーギャップは先進国で最低レベル


「そもそも論」から入りますが、日本は女性の社会進出が著しく遅れている国です。
内閣府男女共同参画局の記事によれば、日本の「ジェンダーギャップ指数」は世界156か国中120位。
(参考:内閣府男女共同参画局「「共同参画」2021年5月号 」)
「女性政治家の割合が低すぎ」「女性管理職の割合が低すぎ」などと言われていますが、このデータをみると日本は女性がフェアに扱われない国と言えるのではないかと思います。


海外でも確かに男女格差はあります。
でも、日本と比べたらはるかに海外の方が男女平等の意識が浸透しています。
外資系企業で働いていて、「女性だから昇進できない」「女性だからチャンスが与えられない」「男性の補助的業務をやらされる」といった経験を、私はしたことがありません。
もちろん、外資系企業でも業界や業種によって、男性が多い職場、女性が多い職場はあります。
でも「性別による差別を感じたか?」と言われたら、そういう記憶はありません。
働きやすいかどうかは、性別の問題ではない





女性にとって、外資系企業は働きやすい?
上記でお伝えしたように、日本社会と比べると、海外の方が男女平等の意識が浸透しています。
「男女平等の意識が浸透している」ということはつまり、女性が働きやすいと感じる職場は、男性にとっても働きやすい職場ということです。
ご存じかも知れませんが、外資系企業は成果主義です。
性別関係なく、成果で評価されます。
女性にとってハードな仕事は、男性にとってもハード。
機会も平等に与えられるので、バリバリ仕事をしたい女性は猛烈に働いています。
いろいろな職種がありますから、仕事がハードで辛いならハードでない仕事を選べばよいだけ。
マネージャー的な仕事をしたい人はマネージャー職を選べばいいし、事務的な仕事がしたい人は、事務職を選べばいい。
これは男性も同じです。男性だからといって、全員がバリバリ働きたいわけでもありません。
どんな働き方を幸せと感じるかは、人それぞれ。
自分がどういうライフスタイルを送りたいかによって、「働きやすい」の定義は変わってきます。
育児をしながら働くことができるか?



外資系企業では、育児をしながら働くことはできますか?
外資系企業でも、育児をしながら働くことは「もちろん」可能です。
外資系企業には、産休・育休を取りやすいカルチャーがありますし、子育てしながら働いている女性は、日本でも海外でも多いので安心してください。
会社にもよりますが、私がいた会社では時短勤務も認められていたので、働き方についても割と柔軟に対応してくれます。
海外はワークライフバランスを重視する人がほとんどなので、子育てに対する職場の理解は得やすいです。
ただ…。
日本社会では、働きながら育児をするのは楽なことではありません。
下記のデータを見てください。
これは内閣府男女共同参画局のコラム「生活時間の国際比較」という記事から抜粋した、各国の男女別生活時間比較です。
ピンク色の部分が有償労働時間で、青色が無償労働時間です。
オレンジ色の線は、無償労働時間の男女比を表しています。(無償労働:日常の家事、買い物、世帯員のケアなど)


このグラフを見て分かることは、次のとおり。
- 世界全体でみると、男性より女性の無償労働時間が長い
- 日本人男性の無償労働時間は41分に対し、日本人女性の無償労働時間は224分。これは男性の5.5倍の数値。
- 日本人男性の労働時間が、長すぎ。このグラフで最も長く働いているのは、日本人男性。
日本人男性は労働時間が長すぎるので、家事をする時間がほとんどありません。
であれば、誰が家事をするかというと…
女性?
外資系企業には、育児と仕事を両立しやすい環境があります。
夫か妻、どちらかが有償労働時間を減らし、無償労働時間を増やすことで育児負担は軽くなりますが、どうやりくりするか…。
「外資系企業は働きやすい」と感じた点


ここからは、私が「外資系企業は働きやすい」と感じた点を改めて紹介します。
成果主義
先ほどもお伝えしたとおり、外資系企業は『成果主義』です。
性別に関係なく評価されますから、女性だからといって「男性以上に頑張らないと」と思う必要もありません。
女性だからと気遣いされることもなく、サッパリしている
外資では、女性だからとヘンな気遣いもされず、ガンガン仕事をアサインされます。
この方が私には居心地が良かったので、働きやすかったです。
逆に、女性社員が少ない日本企業は、女性に優しく男性に厳しい印象があります。
男性部長の口調が男性には厳しく女性には優しかったので、「差別でしょ!」と内心思ったほどです(笑)
なので、そこから外資系企業に転職したとき、最初は「うわ、男女平等だ」と感じました。
でも、私にとってはやっぱり外資の方が居心地が良かったので、そのまま外資畑を歩きました。
飲みニケーションがない
外資系では飲みニケーションはほぼありません。
(コロナ以後、日本企業でも飲みニュケーションはかなり減ったと思いますが。)
「飲みニュケーション」と「タバコ部屋」というのはインフォーマルな男性コミュニティを作りやすいですが、外資系企業にはそういったものがない分、『男性コミュニティ』が日本企業ほど強くないと感じます。
柔軟な働き方ができる
外資系では柔軟な働き方ができるのも、働きやすい点の一つです。
在宅勤務制度はコロナ前からありましたし、週5日ずっと家で仕事をしている人もいました。
子供の行事や病院の付き添いなどで早退する男性社員も、結構いました。
とにかく結果さえ出してくれれば、割と自由に働かせてくれるのが、外資のいいところだと思います。
「外資系企業に向いていない」人とは


一方、こういう人は外資系企業に向いていません。
「男は外で働き、女は家庭を守る」ものだと思っている人
何度もお伝えしているとおり、欧米諸国では男女平等の価値観が浸透しています。
専門性がない人
外資系企業で働く場合は、何かしらの専門性がないと働き続けるのが難しいです。
日本企業のように「会社が社員を育てる」というカルチャーではないので、即戦力として働ける専門性やスキルがないと働けません。
と、脅しのようなことを書きましたが、『専門性』といっても、数年働いた経験があれば誰もが何かしらの専門性は身につけています。
ただそれを「専門職」として言語化できていないだけです。
「Specialist」と書かれると、少しビビってしまうかもしれませんが、外資系企業のポジション名は、結構「盛っている」表現が多いので、あまり気にすることはありません。



自分の専門性が分からない場合は、これまでの経験を転職エージェントに伝えてみれば、ある程度言語化してくれますよ。
英語にまったく興味がない人
外資系企業で働くとなると、多かれ少なかれ、英語に触れる機会が多くなります。
英語に興味がないと、外資系企業で働き続けるのは難しいです。
ただ、英語が苦手な人も意外といます。



私もあまり英語が得意ではなかったのですが、ビズメイツ
外資系に向いているかどうかは、「外資系企業に向いている人の特徴」で詳しく書いていますので、そちらも参考にしてみてください。
「働きやすさ」を詳しく知りたいとき
「女性の働きやすさ」を詳しく知りたいときは、口コミなどを利用してもいいかもしれません。
口コミサイトを利用する
外資系企業の口コミは正直少ないのですが、「転職会議」など口コミサイトで応募予定の企業が登録されていたら、見ておくようにしましょう。
「女性の働きやすさ」についてリアルな声が載っているので、参考になると思います。


転職エージェントに聞いてみる
あまりネガティブな情報は引き出せませんが、転職エージェントに聞くという方法もあります。
その会社で働く女性の割合、どんな職種の女性が多いのか、平均年齢などを聞いてみるといいかもしれません。
おわりに
この記事では、外資系企業での女性の働き方を紹介しました。
まとめると、以下のとおり。
- 外資系企業で働く女性は多い
- 男女平等が浸透しているので、男性と同じ結果を求められる
- 海外ではワークライフバランスを重視する人が多いので、子育てに対する理解度は非常に高い
女性にとっては、日本企業よりも外資系企業の方が働きやすいかもしれません。
興味がある方は、ぜひ応募してみてくださいね。
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