ここ最近、「NFT」(Non Fungible Token)という言葉をよく聞くようになりました。
日本語では「非代替性トークン」と訳されている言葉で、ブロックチェーン上に記録される一意で代替不可能なデータ単位のことを指します。
「NFTバブル到来か?」と注目されているこの新技術については、中国でも当然注目されています。
この記事では、NFT 関連の用語を中国語で紹介したいと思います。
「NFT」は中国語で何て言う?
NFTは、中国語でも「NFT」で通用します。
「非代替性トークン」の中国語訳は、「非同质化代币」になります。
非同质化代币
Fēi tóng zhí huà dài bì
NFT関連の用語
NFT関連の記事でよく使われる用語も紹介します。
日本語 | 中国語 | ピンイン |
---|---|---|
ブロックチェーン | 块链 | kuài liàn |
ビットコイン | 比特币 | bǐtè bì |
イーサリアム | 以太币 | yǐtài bì |
NFTアート | NFT艺术品 | nft yìshùpǐn |
アートマーケット | 艺术市场 | yìshù shìchǎng |
退屈したサルのヨットクラブ(作品名) | 无聊猿 | wúliáo yuán |
CryptoPunks | 加密朋克 | jiāmì péngkè |
NFTとは呼ばず、「数字蔵品」と呼ぶべき?
NFTが流行し始めたのが2021年後半。
現在、中国の大手IT企業はこぞってこの分野に参入しようとしています。
代表的なところでは、以下の企業がNFTに力を入れています。
- 蚂蚁(アリババ)
- 腾讯(テンセント)
- 京东(京東)
ただ、中国政府の規制が入る可能性もあり、状況は不透明です。
また、中国国内でのNFTという言葉自体も使われ方が曖昧です。
アリババやテンセントは、NFTのアート作品を呼ぶ際に、NFTという言葉を使わず「数字藏品」という言葉を使うようになりました。
アリババは「数字藏品」を「虚拟数字商品」(仮想デジタル商品)と定義、テンセントは「虚拟权益证明」(仮想エクイティの証明)と定義して、仮想通貨の属性は持たないことを強調しています。
今後、中国国内でNFTがどのように発展していくのか、また中国政府がNFTの取引に関してどのような声明を発表するのか、注目していきたいと思います。
【参考】
「抵制价格恶意炒作!蚂蚁、腾讯NFT更名为数字藏品」ChinaZ.com
「アリババとテンセント、NFT表記を「デジタルコレクション」に変更」あたらしい経済
「中国のNFT元年はアリババ、テンセント、京東のIT巨頭が主導、取引解禁迫る」Record China