こんにちは。
私は中国語の勉強をアラサーになってから始め、かれこれ10年以上ゆる~く勉強を続けています。
大学の第二外国語で選択したのは、スペイン語とフランス語(!)
30歳近くになるまで中国語を勉強したこともなかった私が、なぜいきなり勉強しようと思ったのかお話したいと思います。
中国語を始めようか迷っている人の参考になればうれしいです。
中国語を勉強しようと思ったきっかけ

最初は英語を勉強していた
私が中国語を始めたのは、20代後半です。
大学時代は一切中国語を勉強していません。ニーハオくらいしか知りませんでした。
「これからの時代は英語でしょ」ということで、大学時代は英語の勉強をしていました(英文学科ではありませんが)。
交換留学制度を利用してアメリカに留学していました。
英語ができる人は、とんでもなく「できる」現実を知る
そして社会人になり、英語を使った仕事を始めます。
数年働いてみて、分かったこと。
- 世の中、英語ができる人多すぎ!(といっても、英語を使う職場だからですが…)
- 英語ができる人というのは、とんでもなく英語ができる

英語なんて、全然強みにならない…
で、考えたのが「ヨシ、他の言語をやろう」でした。
なんとも単純です。
ちょうど中国が急速に経済成長し始めたころで、日本でも中国関連の仕事が増えてきていました。
「中国語ができれば、強みになる」と考えた私は、中国語をやることにしました。
どのように中国語の勉強を始めたか


中国語が学べる学校を探す
そのとき、すでに20代後半。
「よし、語学留学じゃ!」
仕事も正直辞めたかったので、あまり深く考えずに退職。
まだ20代。何とかなるはず!
そのころになると、インターネットもだいぶ普及していました。
ネットで語学学校を探し始めました。
当時、このサイトで探したかは定かではありませんが、こういうサイトで探しました。
参考:毎日留学ナビ(https://ryugaku.myedu.jp/china/school/)
中国の某大学の語学コースに申し込み、中国の大学で寮生活(といっても、一人部屋で一人暮らし)をしながら中国語を学ぶことに。
学費は自分の貯金で何とかなりました。
というのも、当時は中国の物価が安く、授業料も非常に安かったので、高い給料をもらっていたわけでもない私でも、何とかなったのです。
授業を受ける
仕事を辞め、勉強だけする生活は、とにかく毎日ハッピーでしたね。
授業は午前中のみ。授業は8時から12時まで。中国の大学って、朝が早いんですよ…。
私のクラスは私以外全員、韓国の大学生でした。
一人でご飯を食べていると、よく彼らから「一人でご飯を食べるなんて、そんな寂しい食事はよくない」と心配されました。
とんでもなく寂しい人に見られていたようです。
しかも、韓国は儒教の影響が強いせいか、上下関係に厳しく、歳が1歳でも上だと「お姉さん」と呼んできます。
大学生の彼らは皆、私のことを「お姉さん、お姉さん」と呼んでいました。「あなたの姉じゃないよ!」と思いながらも、楽しい日々を過ごしました。
そういう環境だったので、授業中に(韓国語は飛び交っていましたが)日本語を使うことはなく、中国語の勉強をするにはいい環境でした。
この語学留学で、中国語の基礎と正しい発音を学びました。
ちなみに、この時代は「インターネットはある」が、Google翻訳はまだ登場していない時代。
中日辞典をCD-ROMで購入し、パソコンにインストールして使っていました。それでも単語の意味を調べるのは、一昔前の「紙」と比べて格段に速くなりました。
当時の中国は、カセットテープが主流の時代でした。
中国の生活はストレスもある
中国での生活は、毎日ハッピーでしたが、文化になじめずイラっとすることも。
自分がバス停に一番乗りに来てバスを待っていても、バスが来ると、中国人は我先にとバスに乗り込んでいきます。
バスは「並ぶもの」が当たり前だと思っている私は、それがどうしても我慢ならない。
そのうち、バスはたまにしか乗らなくなりました。
アメリカで生活していたときは、そういうイライラはほとんどありませんでしたが、中国は結構文化の違いを感じました。
(ただ、食事は、アメリカより断然中国の方がおいしい!)
HSKを受ける
中国にいたとき、HSK(TOEICみたいな試験)を1度だけ受けました。5級か、6級に合格しました。
といっても昔のHSKは、今と違って一番上の級が「11級」でしたので、5~6級は「中級レベル」です。
半年間の勉強で、このくらいのレベルまで上達しました。
日本人はみんなそうだと思いますが、長文読解だけはスコアが良かったのを記憶しています。
半年では、中国語が仕事で使えるレベルにはならなかった
で、中国語は仕事で使えるレベルになったのか?
「中国語を強みにする」という目的で始めた中国語でしたが、半年留学して中国語が仕事で使えるレベルになったか、と言えば「NO」です。
その理由をいくつか挙げてみます。
上級の日本語を話せる中国人が圧倒的に多い
ご存じの通り、日本にはたくさんの中国人留学生がいます。
彼らは日本に数年滞在し、日本語レベルも相当高いです。
「中国語と日本語が話せる人」が必要な場合、別に日本人でなくてもいいのであれば、日本語が堪能な中国人に仕事をお願いすれば事足ります。
半年勉強した程度のレベルでは、到底彼らには敵いません。
ビジネスレベルの会話は勉強していない
実際に仕事で中国語を使うとなった場合、ビジネス会話を中国語でしなければなりませんが、留学中、ビジネスで使う中国語は習いませんでした。
もしビジネス会話を学ぶなら、別途ビジネス中国語を習った方がいいと思います。
貿易関連の用語などは、一般中国語会話では習う機会はありません。
ちなみにビジネスで使うなら、中国語検定準1級レベルは必要です。
半年勉強しただけでそこまで到達するのは、相当ハードです。
自信が持てるほどのレベルではない
これは私個人の問題ですが、中国語がそこまでできなくても、人によっては度胸でアタックできると思います。
「やってみないと分からない」マインドで、まずは使ってみて、失敗して学習すればいいのです。
ただ、私にはそこまで強気でいけるほどの語学力は、まだ身についていませんでした。
中国語を勉強したことはムダだったか?


とは言え、勉強したことはムダではなかったと思います。
やっぱり仕事で中国との関わりはあった
「中国関連の仕事が増えるだろう」と思って選んだ言語でしたが、中国語を仕事で使うことはなくとも、その後、仕事で中国と関わることは増えました。
役に立ちましたよ、中国語!
中国のタクシーやレストランでは中国語しか通じないところが多いのですが、その程度の会話なら問題なし。
仕事では英語を使えばいいし、仕事以外は日常会話レベルの中国語を使えばいいので、出張は楽でした。
日常会話を中国語で話すことで、中国人との距離はぐっと縮まり、仕事をする上でかなり役に立ちました。
中国をもっと知りたくなった
帰国後も細々と中国語を勉強し、仕事では中国人と働く機会も増えて、中国に対する関心が高まりました。
特に中国の歴史に興味を持つようになり、仕事をしながら大学で勉強することに。
論文のテーマは、当然「中国」。
文献を探しに、旅行がてら中国の巨大書店に行ったり、論文テーマで取り上げるマニアックな歴史的建造物を見に行ったり、非常に楽しい学びの時間でした。
中国語初心者の方におすすめの勉強方法


というわけで、中国語を仕事で使わないとしても、中国語を勉強するのは、決してムダではなかったと思っています。
もし興味があったら、どんな言語でもぜひチャレンジしてみてください。
もし中国語を勉強するなら、次の流れで学習を進めるのがおすすめです。
基礎はスクールで
私は、現地の学校に留学して基礎を学びましたが、私は失うモノもなかったので潔く行けました(笑)
しかし、仕事や家庭がある人は、たかが基礎を勉強するためだけに、生活を捨てて留学するのはハードルが高すぎます。
(残念なことに、今は海外渡航が困難な状況なので、「日本で学ぶ」一択になるかと思います。)
今の生活を維持しながら基礎を学ぶなら、期間を決めてスクールに通えばいいかと思います。
最初は何からやったらよいのかさっぱり分からないのと、発音はネイティブから学んでおかないと習得が難しいのが中国語なので、基礎はスクールで学ぶ方が効率的です。
基礎が一通り分かったら、会話重視で
基礎を一通り学んだら、あとは場数を踏んで中国語に慣れていきましょう。
具体的には、格安のオンラインレッスンを利用することです。
オンラインレッスンを受講して、会話力に磨きをかけていきましょう。
あとは独学
会話も十分満喫したら、もうあとは「独学」の世界です。
自分の好きな分野で、学びを続けていきましょう。
私の場合は「中国史」に関心の矛先が向かいましたが、「中国」という切り口で学べることはいろいろあります。
仕事で使うのも、もちろんアリです。
駐在員を募集している日本企業は結構あります。
ちなみに、中国関連の求人で求められるのは「英語か中国語ができること」です。
英語の方が得意だったら、転職するときは英語を武器に応募して「中国に興味があります」といえば、結構希望が通りやすいと思います。
さいごに
この記事では、私が中国語を勉強しようと思った理由を長々とお話しました。
今だからこそ、振り返ってみるとムダではなかったと言えますが、始めてみないと分からないですよね…。
とはいえ、中国はこれからも注目される国であることは間違いないです。
少しでも中国語ができると有利な場面はあると思います。
もし少しでも興味が湧いてきたら、ぜひチャレンジしてみてくださいね!