
中国語のリスニング力がなかなかあがりません…。
どうすれば聞き取れるようになりますか?
相手が何を言っているのか集中して聞いているのに、何を言っているのか分からない…。
語学の勉強をしている人の、100人中100人が抱える悩みです。
今回は、語学学習者が必ず直面する「聞き取れない」の原因と解決方法を紹介します。
私は中国語だけでなく、英語でも「聞き取れない」問題に直面してきました。
「聞き取れない」しんどさは、誰よりも味わった自信(?)があります!!
ただ、苦しんだ分、英語も中国語も理解できるようになったら、会話を「楽しい」と感じられるようになりました。



「聞き取れる」ようになると、やっぱりうれしい!
そんな私の失敗談・経験を振り返りながら、聞き取れない原因と解決策を紹介できればと思います。
聞き取れない6つの原因


私がこれまで体験した「聞き取れなかった」場面を思い返すと、聞き取れないのは次の理由によるものでした。
単語を知らない
一つ目の理由は、「その単語を知らないから」。
語学を習い始めたばかりの頃は、ほとんどの単語を知らないので、何を聞いても分かりません。
「知らないから分からない」ということは、「知っていればわかる」ということです。
外国語を聞き取るには、ある程度の語彙力が必要です。
ネイティブの発音に慣れていない
二つ目の理由は、「ネイティブの発音に慣れていないから」。
ネイティブの発音で勉強するのは、非常に重要です。
私は留学中に、次のような場面に何度も出くわしました。
- 留学生同士では「通じ合える」
- ネイティブと会話しようとすると、全く通じない。
この原因は、「外国人特有の発音」に慣れてしまっていたからです。
特に同じクラスの留学生同士だと、語彙力が同じなので、何を話しても通じ合えます。また、発音がヘンでも、互いが知っている単語しか使わないので、面白いくらい通じ合えます。



「語学って実は簡単なんだ!」と、あの当時は思っていました…。
でも、ネイティブとの会話となると、とたんにチンプンカンプン。
語彙数が圧倒的に違いますし、発音も留学生の発音と違うので、何を言っているのか全然分からず…。
やっぱり、語学はそんな簡単なものではありませんでした(笑)
日本人発音(カタカナ発音)に慣れきっている
三つ目の理由は、日本人発音に慣れきっているから。
二つ目の理由と似ていますが、これも放置するとキケンです。
たとえば中国語で「日本」の発音は、カタカナで「リーベン」と書いたりします(ピンインはRìběn)。
でも、ネイティブは「リーベン」とは発音しません。
文章で説明するのは難しいのですが、中国語では「リーベン」ではなく「Rìběn」と発音しないと通じません。



くれぐれも「カタカナ発音」には気を付けて。
漢字に慣れ過ぎて、ピンインを覚えていない
4つ目の理由は、ピンインを覚えていないから。
特に日本人は、ピンインを覚えないで学習を先に進めてしまいがちです。
日本人は漢字を見ただけで理解できてしまうので、ピンインを覚えなくても「分かった」気になってしまうんです。
中国語会話をするときは、音(ピンイン)を聞いて、頭の中で漢字が思い浮かぶようになっておく必要があります。



ピンインを覚えておくことは、重要です!
話の背景を理解していない
ここからは上級レベルの話になります。
5つ目の理由は、「話の背景を理解していないから」。
話の背景を理解できていないと、聞き取りも難しいです。
どんな言語でもそうですが、話の背景が分かってないと、何を言っているのか分かりません。
レベルが上がってくると、テキストには載っていない単語もたくさん会話にでてきます。
話の背景から、分からない単語があっても、ある程度予測して聞く必要があります。
話すスピードが速すぎる
最後の理由は、これはどうしようもないことですが、「ネイティブの話すスピードは速いから」。
レッスン中はゆっくり話してもらえるので、聞き取りやすいですが、中国のトーク番組などは、速すぎて聞き取るのが大変です…。


リスニング力を上げる4つの方法


中国語、英語の「聞き取れない」問題に何度も直面してきましたが、リスニング力を上げるのに「効果があった」方法を、次に紹介したいと思います。
習った内容をディクテーション
初級レベルのときに特に効果があったのは、ディクテーションです。
テキスト付属のカセット(10年前の中国では、カセットテープだった!)を何度も聞いて、紙に書き取っていました。
ディクテーションをやると、発音と漢字がしっかりリンクしますし、文章として頭に残るので、会話でも自然と使えるようになります。
初級レベルの方には、特にオススメです。
ネイティブと会話する
やはり一番効果があるのは、ネイティブとの会話です。
オンラインレッスンを利用して、会話練習を繰り返すのがオススメです。
昔と違ってネイティブのレッスンをオンラインで気軽に受けられるので、留学しなくても中国語は話せるようになります。
自分を窮地に追い込む
これはあまりオススメはしませんが、自分を窮地に追い込むのも、効果があります。
- 日本人がいない語学学校に留学する(地方がおすすめ)
- 中国語が必要な仕事を見つける (必死に勉強すること、間違いなし)
- 現地の大学に留学する (単位取得のために、必死で勉強)
留学したら、確かに語学力はかなり上達しました。
ただし、しんどくて逆にイヤになるリスクもあるので、万人にはおすすめできません。
(私の周りでも、途中で帰国してしまった人はいました。)
字幕付きの YouTube を見まくる
YouTube鑑賞もおすすめです。
以前と比べて、中国語のYouTube番組はかなり増えました。楽しく中国語に触れることができるので、私はよく見ています。
YouTube で現地の番組を見るメリットは、テキストには載っていない、リアルな中国語を学べるコト。
中国には流行語も多いので、いつ見ても YouTube は学びが多いです。
中国語で聞き返すときのフレーズ


以上、リスニングを上げる方法も紹介しましたが、分からないものは分からない。
分からなければ、聞き返そう!
以下、聞き取れなかったときに使う中国語フレーズを紹介します。



遠慮しないで、どんどん質問!
すいません、よく聞き取れませんでした。
不好意思,我听不懂。
(Bù hǎoyìsi, wǒ tīng bù dǒng.)
難しすぎて、(聞いても)よくわかりませんでした。
太难了,我听不懂。
(Tài nánle, wǒ tīng bù dǒng.)
もう一度言ってください。
请再说一遍。
(Qǐng zàishuō yībiàn)
もう少しゆっくり話してください。
请说慢一点儿。
Qǐng shuō màn yīdiǎn er.
理解できました。
明白了。
(Míngbái le)
リスニング力が上がらないと落ち込んでいたら


『中国語が聞き取れない原因』と『解決方法』を紹介しましたが、ある程度聞き取れるようになるには、慣れが必要です。
リスニング力に悩んでいるときは、次の点を意識してみてください。
1.全部聞き取ろうとしない
勉強を続けたら、かなり聞き取れるようにはなります。
それでも、聞き取れないことも多いです。
でも、しっかり聞き取れなくても大丈夫。
何となく理解できて、会話ができれば十分です。
10%くらい理解できるようになったら、次は20%くらい理解できるように語彙を増やしていく…。
少しずつ分かることが増えるように、単語の暗記とリスニングの練習を続けましょう。
2.聞き返すことを『恥』だと思わないこと
聞き返すことは、恥ずかしいことではありません。
分からない時は、堂々と「分からない」と伝えましょう!



「こんなバカな質問するのは、恥ずかしい」「自分だけ理解できてなくて、みんなは理解できているんだろうな」と思う気持ちもわかります。
どうしても「みんなの前で質問するのが恥ずかしい」なら、プライベートレッスンがおすすめ。
周りを気にせずに、自分のペースで学べますよ。
おわりに
今回の記事では、中国語が聞き取れない原因と解決方法を紹介しました。
『分からない』と悩むのは、『新しいことを学んでいる』ということ。
進歩している証拠です。
あせらず、楽しく勉強を続けていきましょう。